不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

新米町内会

お祭り中止。

朝、私はツイッターを見ていた。 当地のお祭りが中止、とある。 お祭りの行事の大半を中止して、神事のみが行われる。 えぇ~?本当かぁ? その種の書き込みはこの一件だけである。 すぐに信じるわけにはいかないな。 デマの可能性もある。 午後1時半、回覧…

お日待ちに行った。その⑥

この御日待に、半強制的に参加を要請されるのは、その年の秋葉様のお祭 りの担当になった2つの班の住民である。 それ以外の班の人は自由参加である。 私はこの集いに毎年参加している。 今年度は私が所属する班が担当年度だった。 普段は簡単な挨拶しかしな…

お日待ちに行った。その⑤

食事とお酒とおしゃべりは続く。 見ると私の斜め前方にK君が座っている。 K君はマスクをしている。 えぇ~、どうしてこのタイミングでマスクしているんだぁ? 皆さん食事中、飲酒中、おしゃべり中である。 ウィルスをうつされないようにするためなのか? 失…

お日待ちに行った。その④

こうした集いでは、情報交換が行われることが多い。 町内の誰それさんがどうした、と言ったことである。 当班のSIさんの長男さんのことが語られた。 班長のTAさんが「町内の用事でSIさんのお宅に伺った時、知らないオ ジサンが出てきたけれど」と話した。 SI…

お日待ちに行った。その③

皆が着席し、役員の挨拶が始まった。 今回の挨拶はあっさりしている。 年度によっては挨拶の文言を予め用意しそのまま読み上げるということ もあった。 様式に強くこだわり、そこから少しでも外れると注意の声がかけられる。 私は見ていて(アホらしいなぁ)…

お日待ちに行った。その②

私は集会所に座って待つ。 厨房からは女性陣が調理の準備をしながらおしゃべりをしている声が聞こ える。 会場の正面奥では、役員3人がこの集いに寄付金を寄せられた方の名前を 模造紙に書いている。 その芳名録を正面奥に固定されたホワイトボードに貼り出…

お日待ちに行った。その①

昨日の日曜日は町内会のお日待ちだった。 お日待とは、秋葉様のこの時期におけるお祭りのことを言う。 秋葉様の祠を祭礼用に飾り付け、祠の前に二本の幟を経てる。 幟立ては今年が担当の他の班が行っており、私が属する班は祈祷参加と片 付けが役目である。 …

町内会の意見を記した。

本日で2019年も終わりである。 家でゆっくりしていると町内の班長のTSさんが来られた。 ボードに綴じられたプリントを持っている。 「町内会合併についての意見を伺いに来ました」 町内連合会のうち3つが当町内会と合併を希望している。 世帯数の減少により…

ご近所さんのおしゃべりを立ち聞き。

朝、我が家の家の前でお隣のNさんの奥さんと違う並びに一軒 おいたTSさんの奥さんがおしゃべりをしているのが聞こえてき た。 Nさんが燃えるゴミを搬出し終えて帰ってくる時に、TSさん が捕まえておしゃべりがスタート、Nさんはおしゃべりを切り 上げたいが…

ハロウィンの看板。

私は自転車で用事先に向かう。 町内の隣の班のTEさん宅の前を通リ過ぎようとした時の ことである。 おや? 何か看板が出ているな。 私の視界の左の隅に少し派手な色彩の看板が映ったようだ。 近づいて見てみる。 それはハロウィンの看板だった。 ハロウィン…

回覧板、また無くなる。

夜、町内の班長さんが来られた。 プリントを渡しておくので記入をお願いします。来週回収 にまた来ます、とのことだった。 本題はこれだけである。 班長さんは、付け加えるようにこう言った。 「それでですね、回覧板が無くなっちゃいましてね」 あぁ、Nさ…

回覧板が行方不明。

回覧板が行方不明となっている。 当班で6月中旬に回された回覧板が、どこかの家で止ま っているようだ。 なんだそりゃぁ~?である。 回覧板は手提げ袋に入れられて回されている。 それもかなり派手目の色合いの袋である。 それがどこかの家で止まっている。…

出不足料、もしくは出不足金。

少し以前の当ブログの記事にコメントを頂くことがある。 町内会の出不足料について記した記事に頂いた。 出不足料とは”でぶそくりょう”と読む。 これは、町内会の行事に欠席した場合、その家から徴 収するお金のことである。 事実上の罰金である。 これを回…

お祭り、異例の好天。

この土日は当町内連合会のお祭りである。 さて、天気はどうだろう? 予報では1週間前から6日(土)7日(日)は晴れとなって いた。 う~ん、本当かなぁ? 当町内連合会のお祭りは”必ず雨が降る”とされている。 当ブログでは毎年当町内連合会のお祭りの空模様…

SGさん、行事に参加。

先日の秋葉様のお祭りの件で書き漏れがあったので、 ここに記す。 昨年度の町内会の役員で「もう役員はやらない!」と発 言し場内を凍らせたSGさんが、この日の行事に参加され ていたことである。 あの日、反省と親睦を兼ねて食事が行われていた。 進行役に…

秋葉様のお祭りに行った。その⑫

私にとって町内会活動は、面倒なものであると同時に 少し楽しいものとなっている。 やりたくない業務を任せられることもある。 断れないのでそれらを嫌々こなす。 その反面楽しい感じのこともある。 こうした会食の席はその一つである。 様々な人たちが”同じ…

秋葉様のお祭りに行った。その⑪

病気・体調の話と写経の話は、当地のこうした集いの 際にはよく出る。 病気関連の話は定番としても、写経の話はどうなのか。 写経は近年のトレンドなのか? 当地だけの傾向なのか? この日は「仏像を見に出かける」という話に展開してい った。 近場を回った…

秋葉様のお祭りに行った。その⑩

ここで記している会話は私の席近くの数人の中のことで、 会場全体に及ぶものではない。 それだけに、気楽な感じで話が進む。 昨年の会長だったKさんが「最近は写経をやってる」と話 題を変えた。 「写経って、書くんでしょ?」Nさんが訪ねた。 そりゃ写経は…

秋葉様のお祭りに行った。その⑨

私は席を決め座った。 皆さんも席についた。 先程の行事で神前に供えられた日本酒が皆に注がれる。 町内会長が開始の挨拶をする。 型どおりでありつつもリラックスした感じである。 会長から指名され役員の一人が乾杯の音頭を取る。 私にとっては久しぶりの…

秋葉様のお祭りに行った。その⑧

片付け作業は雨が降り出す前に終えることが出来た。 次は会食である。 この会食はローカル色のある名称がついている。 伝統的にその名前で呼ばれている。 集会所では長机や座布団が並べられ会場のセッティングは 終わっていた。 口の字の形で並べられている…

秋葉様のお祭りに行った。その⑦

行事は滞り無く終わった。 終わるとすぐに片付けが始まる。 余韻を感じているヒマはない。 つい数秒前まで神妙な表情で拝礼を繰り返していた参列 者が、何もなかったかのように片付けに取り掛かる。 これはこれで面白い。 こういうあっさりとした感覚は嫌い…

秋葉様のお祭りに行った。その⑥

神職による拝礼が終わると、参列者代表による榊奉納 となる。 総代が呼ばれ神前に進む。 総代はネクタイにスーツである。 作法に則って奉納がなされる。 その次は今年の町内会長である。 会長もスーツである。 総代と会長がスーツである。 「代表者はスーツ…

秋葉様のお祭りに行った。その⑤

秋葉様のお祭りの式場は、町内会の集会所の横に祀ら れている秋葉様の石の祠の前である。 祠の前の両脇に幟が立てられている。 氏神様のお祭りの時の幟よりも丈が短い。 半分くらいの長さに見える。 私たちがお祭りの式場に到着したのは開始時刻の午後 3時…

秋葉様のお祭りに行った。その④

Nさん宅では、Nさん夫婦と娘さんもインフルエンザに 罹っていたそうだ。 娘さんは結婚していて同居はしていないのだが、毎週 のように来訪している。 その際にどちらからか罹患したのだろうか。 そう言えばNさんの奥さんが「ゲホゲホ」というひどい咳 が何…

秋葉様のお祭りに行った。その③

家に着いた。 私は買ってきた品を置くと、すぐに式場に向かう。 お隣のNさんの旦那さんが少し先を歩いていく。 早足の私はすぐに追いついた。 「お出かけ?」 Nさんはそう声をかけてきた。 私は、秋葉様のお祭りに参加する旨を告げた。 「そうなんだ、僕もだ…

秋葉様のお祭りに行った。その②

私は自転車を早めに走らせる。 もうあんなに人が集まっているとは思っていなかった。 当地の人たちは真面目な方が多い。 氏神様の掃除でも、開始時刻に私が着くと既に大半の 掃除が終わっている。 定刻スタートは当たり前、作業はそれ以前に始まってる のだ…

秋葉様のお祭りに行った。その①

秋葉様のお祭りに行った。 これは町内会の年中行事の一つで、例年2月の最初の 日曜日ということになっているようだ。 一年で最も寒い時期のためか参加者は少ない。 お祭りのあと会食があり、その料金を徴収されるというこ ともあるのか参加は強制ではない。…

49日のクルマの列。こと

自転車で家を出る。 走り始めてすぐのことである。 道にたくさんのクルマが停まっている。 何だ、これは? 駐車されたクルマの列はSさんのお宅の前まで続いて いる。 Sさんのお宅の庭の芝生の上にまでクルマが停められ ている。 あぁ、Sさんの旦那さんの49…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。そ⑰

告別式から三日後の火曜日、私は最寄りの郵便局に行 った。 用事を済ませていると、後方から声をかけられた。 振り向くとSさんが座っていた。 「今回は、どうもありがとうね」 Sさんはいつも通りな感じだった。 特に沈んでいるようでもなかった。 私は簡単に…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑯

会場から出る。 「あんな風に言うんだったら、皆に来てもらえば良かっ たのに Nさんの旦那さんがそう言った。 これは喪主として最後に挨拶したSさんの息子さんの 言葉を指している。 「皆様にお集まりいただき、故人もさぞ喜んでいると思 います」 もう少し…