#ドラマ番組
”刑事コロンボ”から学んだ8つ目のことは、”話の 種はずっこけネタ・ドジ話を基本とする”である。 ん?どういう意味?と思われるかもしれない。 コロンボ警部は、聞き込みの相手と事件とは直接 関係の無い話をすることが実に多い。 コロンボ警部の代名詞とな…
”刑事コロンボ”から学んだことの7つ目は、”威張ら ない”ということである。 コロンボ警部は決して威張らない。 警察=威張るというのは、探偵・刑事ものドラマ、 特に探偵が主人公の作品ではお約束である。 警察官・刑事が強大な権力を後ろ楯にして踏ん反 り…
”刑事コロンボ”から学んだ6つ目のことは”仕事は楽 しく意欲的に遂行する”ということである。 コロンボ警部は、いつも楽しそうに職務に取り組んで いるように見える。 だが捜査の出だしには「今朝は、まだ朝飯食べてい ないんだよねぇ」とか「電話でたたき起…
”刑事コロンボ”から学んだこと、その5つ目は”無闇 に怒らない”ということである。 探偵・刑事ものドラマは”正義”対”悪”が基本である。 主人公は悪やその実行者である容疑者に対する怒 りや憤りを隠さないことが多い。 だが、コロンボ警部は殆ど怒らない。 い…
”刑事コロンボ”から学んだ4つ目のことは、”誰とで も円滑なコミュニケーションをとる”ということである。 コロンボ警部は、誰とでもすぐに仲良くなってしまう。 作品中でコロンボ警部が接するのは犯行と関係あ る人たちが殆どである。 相手の方も話しかけて…
”刑事コロンボ”から学んだことの三つ目は”人か らどのような対応をされても平静さを保つ”というこ とである。 コロンボ警部はご存じの通り特異な装いをしてい る。 雨が殆ど降らないロスアンゼルスで一年中レイン コートを着ている。 真夏でも着ている。 こ…
”刑事コロンボ”から学んだ二つ目のこと、それは ”誰に対しても丁寧な話し方をする”ということである。 コロンボ警部は、その風貌や精緻な推理が話題 に上がることが多い。 だが、その話し方にも強い特徴がある。 コロンボ警部は、刑事ものをはじめとするミス…
"刑事コロンボ”と言えば、まず思い浮かべるのが、 コロンボ警部の風貌である。 パリッとしていないレインコートに擦り切れたような 靴、キャベツのような髪型である。 コロンボ警部は、しばしば「よれよれの~」という 形容の仕方をされるが、これは必ずしも…
テレビドラマは娯楽作品である。 教訓を垂れようとして作っているわけではない。 何とかして面白い作品にして、人気を掴もうとい うのが最大の目標である。 だが、私はその娯楽作品である”刑事コロンボ” から、いくつも教訓を見出してしまった。 ”刑事コロン…
ここで再び改題し、ピーター・フォークと刑事コロン ボに対する私の気持ちを記してきたいと思っている。 私は基本的に映画やテレビドラマを観て感動した り、強いインパクト受けたりしても(あれは映画の中 の話だから)と割り切っていることが殆どである。 …
私が遠藤太津朗さんを初めて知ったのは”銭形平次” での三輪の万吉親分役だったと思う。 その頃は私はまだほんの小さな子供で、俳優の演 技について今以上にわかっていなかった。 万吉親分を見ていても(平次に格別の対抗心を燃や すおじさん)くらいにしか…
遠藤太津朗さんは、卓越した演技力を持った俳 優だった。 あのような自然な台詞回しは、どのようにして会 得したのであろうか。 遠藤さんは、ごく若い頃から俳優活動を始めてお られたそうだ。 自分の新劇の劇団も運営されていた。 だが、俳優の世界は厳しい…
遠藤太津朗さんは悪代官をはじめとして多くの悪 役を中心に活躍された。 その悪役もどこか憎めない、ちょっと面白い悪役 が多かった。 それも悪の非道に徹するのではなく人間味を感じ させる人物が多かった。 これは遠藤さんの大きな持ち味の一つである。 ”…
遠藤太津朗さんは、その長いキャリアの中で映画 やテレビドラマに数多くの作品に出演しておられる。 中でも代表作といえば昨日ご紹介の”銭形平次” の三輪の万吉親分役である。 その万七親分役と同じように多くの視聴者に親し まれているのが、テレビドラマ”…
俳優の遠藤太津朗さんがお亡くなりになった。 遠藤さんは”銭形平次”の三輪の万七親分役で広く 知られている。 ”銭形平次”は1966年から84年まで放送された(途 中中断あり)人気番組である。 多くの視聴者に親しまれた誰でも知っている時代劇 であるが、この…
"刑事コロンボ”で活躍したプジョー403コンバーチ ブル廃棄の知らせは、ピーター・フォークを落胆させ た。 フォークは、”新・刑事コロンボ”でも、あのクルマ に乗ろうと考えていた。 それは、フォークにとっては当然のことだった。 コロンボ警部が他のクルマ…
コロンボ警部と言えば、まず思い浮かべるのはあ のレインコート、地味な茶色のスーツ、どた靴化した 茶色の靴(ブーツ)である。 そして、もうひとつ重要な品がある。 コロンボ警部の愛車である。 プジョー403コンバーチブルの盛大なエンジン音と ともにコロ…
”刑事コロンボ”の再開は、クリアすべきハードル もあまりないという、他の作品では殆どないような 好条件の元スムーズに始まった。 レギュラー登場人物は主人公ただ一人で、コロ ンボ警部役のピーター・フォークさえ押えておけば キャスティングはほぼ完了し…
”新・刑事コロンボ”の放送が始まったのは、1989 年2月6日だった。 この時点で、1927年生まれのピーター・フォークの 実年齢は61歳である。 これは、原作者が意図したコロンボ警部にうってつ けの年齢である。 それでも、2代目コロンボ警部であるトーマス・ミ…
”刑事コロンボ”の再登場に好都合な二つ目は、コ ロンボ警部の本来の設定にある。 コロンボ警部といえば、ピーター・フォークの名演に より中年刑事というイメージで知れ渡っている。 だが、原作ではコロンボ警部は「定年間近のベテラ ン刑事」という設定なの…
”新・刑事コロンボ”のスタートには好条件が二つも 揃っていた。 それは、この作品ならではのものである。 ひとつは、”レギュラー登場人物がひとりしかいな い”という点である。 これは、昨日までに記したように、”刑事コロンボ” の大きな特徴のひとつである…
”刑事コロンボ”は、特殊な設定のドラマである。 主要登場人物は、コロンボ警部ただ一人である。 その他の登場人物は、毎回入れ代わる。 したがってレギュラーもコロンボ警部だけである。 セミ・レギュラーといえるような存在もほとんどいな い。 その中でも…
テレビドラマの復活には2通りある。 ひとつは、キャストが前回と同じ、もしくはほぼ同 じで制作されたものである。 勿論、主役スターの再登板で、脇を固める俳優も 同じ顔ぶれということになる。 もう一つは、キャスト総入れ替えである。 当然、主役も変わる…
かつてのテレビの人気ドラマが、再登場するという ケースは少ないながらもいくつか存在する。 一世を風靡したドラマだけあって登場人物や状況 設定などかしっかりしており、腕のある脚本家に新作 を頼めば水準以上の作品が出来上がることは、ほ ぼ保証されて…
”新・刑事コロンボ”としてシリーズ再開するにあ たり、ピーター・フォークはいくつかの条件を提示し たに違いない。 ギャラの面では、業界最高額が提示されるのは 当然だろう。 ”刑事コロンボ”は作れば確実にヒットする作品 だからである。 しかも、マーケッ…
ピーター・フォークは、新たに始まった”刑事コロンボ” では、エグゼクティブ・プロデューサーに就任した。 映画においてエグゼクティブ・プロデューサーは日本 語では”製作総指揮”と訳される。 ”製作総指揮”、何と威厳のある肩書だろう。 制作した上で総指揮…
”刑事コロンボ”は、米国で1989年2月6日放送の ”汚れた超能力”で新シリーズが始まった。 この新シリーズでは、ピーター・フォークはコロンボ 警部役を演じるだけではなかった。 フォークは作品のエグゼクティブ・プロデューサーに 就任したのである。 エグゼ…
”刑事コロンボ”は1978年に終わった。 71年にシリーズが始まり、年に4~5本のペースで放 送され、そのいずれの作品でも視聴者を魅了した。 ファンにとって70年代は刑事コロンボの時代であった。 しかし、それから11年後、ファンは思いも寄らぬ知らせ を受けと…
”刑事コロンボ”シリーズは1978年5月13日放送 の”策謀の結末”で終了した。 45作品目であった。 これは、視聴率が思わしくなくて終わったのでは なかった。 番組自体は人気があった。 だが、作品の内容・質を維持していくことに制作 現場が限界を感じていた…
当ブログでは、ピーター・フォークが”刑事コロンボ” に出会うまでの道程を中心に記してきた。 フォークが”刑事コロンボ”と出会い大スターになっ て以降については多くの方が既に手がけておられる ので、私はその期間については遠慮させて頂いて いる。 大ス…