町内会の出不足料について記した記事に頂いた。
出不足料とは”でぶそくりょう”と読む。
これは、町内会の行事に欠席した場合、その家から徴
収するお金のことである。
事実上の罰金である。
これを回避する術は無かった。
町内会役員に事前に欠席の連絡を入れようが、その日
その時に他に用事があろうが、体調が悪かろうが一切考
慮されない。
欠席すれば徴収される。
問答無用なのだ。
私は子供だったので当町内での徴収額は知らなかった。
コメントを記された町内では、一件につき三千円だそうだ。
おそらく当町内会でもそれくらいだったように思われる。
彼の地では出不足料は、出不足金と呼ばれているようだ。
当地とは距離的にかなり離れている地域である。
この慣習は日本全国に及んでいると推測される。
一体いつ頃から始まったのか?
おそらく明治維新以降だと思われる。
今日の日本の慣習は明治以降のものが大半であろう。
大体そんなものだ。
皇室行事も明治以降に始まったものが極めて多い。
当地では、出不足料は20年ほど前に廃止された。
その際には、かなり意見のぶつかり合いがあったようだ。
手が出ないだけで、えげつない神経戦があったであろう。
まぁ、そうだろうなぁ。
町内会の公式の発言で「養子のくせに」とか言って攻撃
しまう土地である。
よく廃止になったものだと思う。
先人のご苦労が忍ばれる。