不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

#祭りと伝統

お祭りが毎年雨なのは。

当地のお祭りは、今年も雨だった。 小雨ではあったが、二日とも降った。 もう何十年もずっと当地では「お祭り=雨」である。 金曜日まで快晴続きでも、土曜日には一転降り始 める。 そして、お祭りが終わった翌月曜日には晴れる。 何故、当地のお祭りには雨…

お祭りの裏方で。その⑪

私たちの割り当て時間は3時までである。 時計を見る。 残りあと5分だ。 途中何度もおしゃべりを交えたので、多少気をつ かったものの退屈しなかった。 こう言うときにおしゃべりは、なかなか有効である。 道具も要らず、お金もかからない。 話す内容に注意し…

お祭りの裏方で。その⑩

INさんによる身辺調査的な問いかけは、ひとしきり 続いたが、それも終わった。 おそらく飽きたのだろう。 きっちり答えるが、その内容は当たり障りのないも のにとどめておく。 特別なトピックを提供するわけでもない。 一方的に私が聞かれる側だった。 こう…

お祭りの裏方で。その⑨

小雨は降り続ける。 幹線道路の歩道にINさんと私は立っている。 時折INさんが話しかけてくる。 「お父さんが亡くなって何年になる?」 「お母さんが亡くなって何年になる?」 私の両親とINさんとは世代がほぼ同じであったこ となどから、親しかった。 他にも…

お祭りの裏方で。その⑧

INさんは、町内会のベテランである。 要職は殆ど務めてこられてきた。 そのINさんにして、この裏表の使い分けである。 これが当たり前なのか? それともINさんだけなのか? 私が内心で(町内会活動に対してやる気が起こら ないなぁ)と思ったとしても、特別…

お祭りの裏方で。その⑦

INさんは、こう言った。 「俺たちには何も権限がない。クルマを止めたりな んてできないよ」 えぇ~、そういうことなのか!? それでは、私の本音と少しも違わないではないか。 INさんは、こう付け加えた。 「自分たちに事故が無いようにすればいいんだよ」 …

お祭りの裏方で。その④

小雨降る日曜日の午後1時過ぎ、私は傘を差して 歩く。 集会所の前の路地を少し行くと、通りに出る。 いつもの町並みが、雨に濡れて少し光って見える。 普段は自転車で通りすぎる景色が、ゆっくり変わっ ていく。 桜並木が見えてきた。 この雨にも何とか持ち…

お祭りの裏方で。その③

リーダーのINさんはメンバーに白の軍手を配り始め た。 手のひらの部分に黄色の滑り止めの突起が付いて いる。 「軍手は、返さなくていいです。ジャンバーは、戻っ てきたら返してください」 へぇ~、貰えるのか。 気前が良いなぁ。 あるいはこれが今日の日…

お祭りの裏方で。その②

集合時刻は午後1時である。 遅れないように準備をする。 前の集まりで指示された通り地図のプリントも忘れ ずに持っていかなければならない。 あぁ、こんなふうに気をつかうのも、僅かながら心理 的な負担である。 外は小雨が降っている。 私は傘を差して家…

やはり雨か。

当ブログでは、一部の例外を除いて他者への批判、 悪口の類は極力控えている。 その例外とは、天候についてと町内会についてで ある。 「天候に対してガタガタ言ったって、どうしようもない ではないか(苦笑)」と言われるかもしれない。 それが普通の感覚…

お祭りの天気、晴れと雨。

今朝も朝6時から号砲が鳴っている。 お祭りの花火である。 当地とその周辺の町では3月下旬から、毎週どこか でお祭りが行われている。 これは5月のゴールデン・ウィークまで続く。 今は当地はお祭り月間なのである。 お祭りといえば、気になるのは天候である…

お祭りの片づけに行った。その⑫

私たちが任されたお祭りの片づけは、これで終わ りである。 氏神様の周辺では、他の町内の方々が片づけを している。 やはり、お祭りの道具類は氏神様のいずれかの 場所に収納するのであろう。 同じ町内連合会でも、町内会が異なるので特に 声をかけることは…

お祭りの片づけに行った。その⑪

お祭りの道具は町内の各所に分散してしまわれ ている。 これは、火災や盗難など万が一の際を考慮しての ことだと思われる。 一カ所では一回のアクシデントですべてを失う可能 性がある。 リスク分散を考えて収納場所をいくつも用意してい るのだろう。 当町…

お祭りの片づけに行った。その➉

幟は倒され棒から抜き取られた。 次はこの棒をクレーン車に載せる。 皆で棒を持ち上げる。 うーん、なかなか重いなぁ。 私はこの作業参加者の中では若手に入る。 今回は特に平均年齢が高いようだ。 こういう時にこそ力を出さねばなるまい。 それに、今までほ…

お祭りの片づけに行った。その⑨

幟の棒が倒された。 皆で幟の横に並び幟を外す作業に取りかかる。 横に少しずつずらしていき、抜くのである。 これなら私にでもできる。 幟は棒から抜けた。 次にもう一方の幟も倒される。 そして幟が抜かれる。 この幟はお祭り終了後、どなたかが洗濯とかを…

お祭りの片づけに行った。その⑦

お祭りの門の片づけが終わると、次は幟の片づけ である。 皆で幟が立てられている場所に歩いていく。 お祭りの門とはちょうど反対の方向である。 公民館からは、ゆっくり歩いて5分ほどである。 その幟は高さ20メートルくらいのものである。 白地に墨書で現在…

お祭りの片づけに行った。その⑥

お祭りの門は、順調に分解されていった。 前回、つまり一昨年の分解はもっと時間がかかっ たと記憶している。 片づけに参加しているのがベテランでお祭りに熱 心な方が多かったからだと思われる。 手筈を熟知していれば作業もはかどる。 特別難しい複雑な工…

お祭りの片づけに行った。その⑤

お祭りの門の屋根が外された。 その直後に門の両脇に付けられていた飾りの彫刻 も外された。 彫刻といっても特に由来のあるものではなさそうだ。 手彫りではあるが、有名作家作品といったものでは ないだろう。 彫刻を取り外した人の様子が、それほどの品で…

お祭りの片づけに行った。その④

まずお祭りの門の屋根を外す。 屋根は部品の組み合わせと一部を針金で縛って固 定してあるらしい。 「らしい」というのは、理由がある。 私は、直接この作業には参加していない。 皆の後ろで見ているだけだからである。 「やらせてくれない」というわけでは…

お祭りの片づけに行った。その③

お祭りの門の解体が始まった。 まず門を倒した際に、それを受ける台を設置する。 台の高さは1メートルほどである。 門を直接地面に倒して横たえると、門が汚れたり 破損する可能性がある。 それを防ぐためである。 また、地面に接触させないことで屋根や彫…

お祭りの雨の原因。

今週末も当地の周辺ではお祭りが行われている。 3月末から5月のゴールデンウィークまで週末は 何処かでお祭りである。 揚げられている花火の音が聞こえてくる。 隣の町のお祭りの花火である。 隣町の花火は派手で音も大きい。 振動で家のガラスがビリビリと…

お祭りの準備に行ってきた。その⑧

朝8時、雨も風も翌日曜日の朝には完全に止んで いた。 灰色の雲の隙間からは青空も見える。 家の前の道には何か話しながら歩いていく人達が いる。 ご近所のKさん御夫婦だ。 方向からすると、幟の様子を見に行かれるに違いな い。 それも無理はない。 あれ…

お祭りの準備に行ってきた。その⑦

幟立てのクレーン車は既に待機していた。 このクレーン車の都合で今日立てる、というのが 強行の理由となっている。 おそらく、明日は日曜日で会社が休業日でクレー ンの操縦者も休みなのだろう。 そのようなことなら会社に掛け合えば、何とかなり そうなも…

お祭りの準備に行ってきた。その⑥

屋形の次は幟立てである。 本当にやるのか? 皆さん、現場へ歩いていく。 大風が数時間後には来ることがわかりきっている のに、何故立てるのか? これには、お祭り特有の愚かな集団心理が働い ているようだ。 蛮勇気取りである。 「台風並の天候だろうと俺…

お祭りの準備に行ってきた。その⑤

役員は着くとすぐにこう言った。 「予定通り幟を立てます」 えぇ~、やるの? こんな天気だよ。 口には出さずとも皆がそう思っているようだっ た。 役員の一人がこう付け加えた。 「クレーン車が明日は来れないもんだから」 クレーン車の都合で幟立てを強行…

お祭りの準備に行ってきた。その④

役員たちが帰ってくるまでは待機するしかない。 この状況なら明日に延期なるだろう、それが常 識だ、そんな空気になっていた。 難しい判断ではなかろう。 大風が吹くか吹かないかは5分5分ではない。 台風並みに風が吹くことはまず間違いないこと だった。 私…

お祭りの準備に行ってきた。その③

集まった人達の皆が口々に「今日の幟立ては止 めた方良い」と言い出した。 日本気象協会は不要不急の外出を控える呼びか けを出している。 呼びかけとなっているが、これは事実上の警告で ある。 他にも多くの公的機関も同様の呼びかけを出して いる。 交通…

お祭りの準備に行ってきた。その②

準備の開始時刻は朝8時から集合場所は集会所 である。 私は5分前に着くように家を出た。 道すがら数人のご近所さんと一緒になった。 「今日は天候が危ないらしいね」 「不要不急の外出は避けてくれとテレビでは言って るね」 「大丈夫か?今日は」 各メディ…

秋葉祭りに参加した。その⑥

禰宜さんの○さんはお供え物が揃っているのを 確認すると駐車場に向かった。 そしてすぐに戻ってきた。 履物を履き替えている。 草履から沓(くつ)に履き替えてたのだ。 これは正しくは浅沓(あさぐつ)と言うらしい。 普通の靴は革であるが、これは木靴であ…

秋葉祭りに参加した。その⑤

開始時刻の3時が近付いてきた。 皆さんが集会所を出て秋葉様の前に向かう。 町内会の役員が三方に載せたお供え物を持って 行く。 お餅、大根などが載っているのが見える。 お餅は鏡餅のように円盤状の餅で重ねてある。 お正月に続いてまたもや鏡餅の登場であ…