際にはよく出る。
病気関連の話は定番としても、写経の話はどうなのか。
写経は近年のトレンドなのか?
当地だけの傾向なのか?
この日は「仏像を見に出かける」という話に展開してい
った。
近場を回ったり、遠方だとそのままそれがテーマの旅行
となる。
仏像鑑賞は老若男女を問わず興味を持って取り組んで
いる人が多いというのは全国的な傾向のようだ。
会食は和やかなムードで行われていった。
幅広い年齢層の人達が、同じ場で食事をともにし、お喋
りをする、これは意外に少ない機会である。
年齢だけではなく趣味嗜好も異なる、共通点は同じ町内
に住んでいるということだけである。
そうした多様な人達の間におけるコミュニケーションの場
は貴重なものだと思う。
加えて立場が皆平等である、という点も意義がある。
上下関係がないのだ。
中には「地元の古株だ」ということで威張る人もごく少数で
はあるが存在するが、そうした人には異分子と見做して大
人の対応で接する。
波風を立てるのは最終手段である。
こうした特異なコミュニケーション・ツールとしての町内会活
動は、有意義なものであると言えるだろう。
~続く~