不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

秋葉様のお祭りに行った。その⑩

 ここで記している会話は私の席近くの数人の中のことで、
会場全体に及ぶものではない。
 それだけに、気楽な感じで話が進む。
 昨年の会長だったKさんが「最近は写経をやってる」と話
題を変えた。
 「写経って、書くんでしょ?」Nさんが訪ねた。
 そりゃ写経は書くものだよ、と私は内心でツッコミを入れ
た。
 Nさんのお宅の宗派では、写経はあまりやらないようで馴
染みがないのだろう。
 「いいぞ、写経は。心がスッキリする」
 Kさんはニコニコ顔である。
 皆さんは神妙に聞いている。
 神妙と言うより良く感覚がつかめないのかもしれない。
 写経の効用はよく語られるうことではあるが、興味がない
人にはピンとこないのであろう。
 写経の話題が一段落着くと、また健康面での話題となる。
 情報の交換なのか共有なのか、いずれにせよ気になるこ
となのであろう。
 口調は軽いが内容はそこそこ深刻だったりもする。
 この症状は実際どれくらいの人に起きているのか、この後
どうなるのか、と知りたいことはいろいろあるようだ。
 医師にかかっても、そうしたことまでは教えてくれないとい
うこともあるのだろう。
 こうして話ををすることで(あぁ自分の症状も皆と同じなん
だ)と確認できる意義は大きいと思われる。

 ~続く~