私は自転車で用事先に向かう。
町内の隣の班のTEさん宅の前を通リ過ぎようとした時の
ことである。
おや?
何か看板が出ているな。
私の視界の左の隅に少し派手な色彩の看板が映ったようだ。
近づいて見てみる。
それはハロウィンの看板だった。
ハロウィンか。
ハロウィンって、いつだったかな?
私はすぐに思いつかない。
ハロウインについての私の認識はそんな程度のものなのだ。
看板の中央にはオレンジ色のカボチャが笑っている。
TEさんのお孫さんの希望で飾られているのだろうか?
否、お孫さんとは限らないな。
家族の誰か大人の手によるのかもしれない。
この看板で何を訴えかけているのだろう?
「ハロウィンを祝いましょう!」ということなのか?
あるいは、クリスマスの夜間イルミネーションのように、
ただ彩りとして看板を設置しているのかもしれない。
いずれにせよ、周囲に華やかさが齎されている。
これはなかなか良いな。
後で調べてみるとハロウィンは毎年10月31日に行われると
いうことがわかった。
では後一ヶ月はこの看板が飾られるようだ。
楽しい感じがまだ味わえるというわけである。