今日私は予定していた出来事済ませることができなかった。
お宅に到着すると先から「後日出直してください」と告げ
られた。
私は(えぇ~)と思った。
しかし私は立場上、そうせざるをえない。
あぁ、これは無駄足になったな。
そう言えば私はこれまで”無駄足”という概念が希薄だった。
だが、近年、無駄足を避けたいという気持ちが徐々に大き
くなった。
これは何故だろう?
以前は、(自分の人生には残り時間がたっぷりある)と考
えていたので、無駄足という思いも生まれなかったのだろう。
それがここ数年、自分の残りの寿命について強く考えるこ
とが多くなった。
日々余命について考え、それを基準の一つとして行動して
いる。
健康には問題はない。
しかし、人はいつどうなるかわからない存在である。
小さな水たまりに浮かんだ一枚の落ち葉のような存在であ
る。
浮かんでいられるうちは、まだ良い。
そのうち水たまり自体が干上がってしまうかもしれない。
そうなれば何者かに踏みつけられるか、風でどこかに飛ば
されてしまうかだ。
人間の肉体などはそんなものである。
実に弱く儚い。
無駄足を無駄足と考えなくても良いような発想を身につけ
るべきだろうか?