私は、極めて貧弱な体格であるが、健康には自信がある。
これは自信なのか自惚れなのか、あるいは自分の身体に対
する現状認識を甘く見ているのかもしれない。
それで時折羽目を外す。
(これくらい大丈夫だろう)ということを平気で行ってし
まう。
後で考えると(何と愚かなことをしてしまったのだ)と思
うのだが、それは自体が起きた後だから判ることであり、事
前にはまるで気にもしていない。
やはり自惚れ、あるいは高慢心がそうした意識を生んでい
るのだと思われる。
あぁ、私の生涯の敵は、己の高慢心であろう。
こいつを成敗するのはなかなか難しい。
自分では高慢心は動いていないと思っていても、実際には
そうでなかったりする。
自分ではわからないのだ。
傍から見ていて「あんた、今、高慢心が出ているね」と言
ってくれる人がいれば良いのだが、そういう存在は現状いな
い。
私一人でなんとかするしかない。
これは修行である。
普通に生活するだけで十分修行である。