私は集会所に座って待つ。
厨房からは女性陣が調理の準備をしながらおしゃべりをしている声が聞こ
える。
会場の正面奥では、役員3人がこの集いに寄付金を寄せられた方の名前を
模造紙に書いている。
その芳名録を正面奥に固定されたホワイトボードに貼り出すのである。
食材の買い出しに行っていた人たちが帰ってきて、調理が始まったようだ。
毎年、この集いでは豚汁が作られることになっているのだ。
そして、2時50分になった。
皆が再び集まり始めた。
集会所に隣接の秋葉様の祠の前に並ぶ。
神職が儀式の開始を宣言する。
式が進んでいく。
それにしても寒いな。
大寒だから仕方ないか。
もっと暖かい時期にやれば良いのに。
何もこんな寒い頃にやらなくてもなぁ。
儀式は滞りなく終わった。
終わると同時に片付け開始である。
二本の幟を倒す。
支柱の棒を支えているロープをほどき、ゆっくり倒していく。
今回は人手が多く、作業は速いペースで進む。
祠にお供えした品を集会所に運ぶ。
私も作業に参加している。
内心は寒いのでやりたくないのだが、そうは言ってられないので黙って体
を動かす。
こうした作業が終わると、皆が集会所に入っていく。
テーブルには集いの食事が並べられている。
メインは仕出し弁当である。
私は席についた。
こういう時には動きが素早いのだ(笑)
~続く~