この御日待に、半強制的に参加を要請されるのは、その年の秋葉様のお祭
りの担当になった2つの班の住民である。
それ以外の班の人は自由参加である。
私はこの集いに毎年参加している。
今年度は私が所属する班が担当年度だった。
普段は簡単な挨拶しかしないような人たちの話を聞くことができた。
やはり立ち話と食事やお酒を交えての会話は違うなぁ。
聞いてしまってよかったのだろうか?という話題もあった。
当人が自分で披露した話ではあるが、内容にかなり辛いものがあり、聞いて
いて人がリアクションを取れずに口数が少なくなってしまった。
それだけ打ち解けて話せる場ということなのかもしれない。
会が終了に近づいた。
参加者にお餅が配られた。
秋葉様にお供えした鏡餅を人数分に切ったものである。
まだ柔らかい。
神様にお供えするお餅ということで、質に拘ったようだ。
役員が閉会の挨拶をする。
外へ出ると、冬の冷たさだった。
ゆっくり歩いて帰った。