不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

#その他文化活動

昔から宗教に冷たい国。

私には、思い込みや知らなかった事柄は、たくさんある。 自分が何を知らないかは自分ではわからないので、無知 の領域は計り知れないほど広いであろう。 先日、SNSである大学生が自分の卒論の内容の一部を つぶやいていた。 それはある日本の仏教僧の布教に…

方言混じりか、方言排除か。

私は当地の方言を否定、拒否しているわけではない。 ただ、当地の方言をコテコテに使っている人たちの態度 に反発を覚えているだけである。 私が方言を一切使わないのは、それへの静かな抵抗で ある。 「でも、少しくらいは方言混じりで暮らしても悪くないん…

透明な防御壁。

私が当地の方言を使わないことには理由がある。 そもそも私は日本語における方言を否定しているわけ ではない。 ただ、私は当地の方言を使わないというだけである。 では、当地において、方言を積極的に使っている人はど ういった人なのか? 彼らの多くは土…

どれが方言か、わかっていない。

私は10代の頃から、地元の方言を使っていない。 意識して使わないのだ。 だが、自分では使っていないつもりでも使っているか もしれない。 これはわからない。 方言の世界にどっぷりと漬かった生活をしているため に、どれが方言で、どれが標準語なのか、…

標準語だと思っていたら。

自分では正しいと思っていても、そうでもないことが多 々ある。 私は日常において、この地域の方言を使わない。 自分では標準語で話していると思っている。 だが、私が気がついていないだけで方言を使っている ことがあるようだ。 と言うのも自分では標準語…

「ボヘミアン・ラプソディ」大ヒット。

クィーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしている。 クィーンの結成前からフレディ・マーキュリーの死までを 描いた音楽伝記映画である。 この種の映画はあまりヒットしないことが殆どである。 話題にはなるが、実際に人が観に行かないのである…

今年の目標はあるけれど。

私は年頭にその年の目標を設定する。 達成のライン、ギリギリの目標である。 未熟者の私には改善の余地が山ほどある。 自分でも呆れるほどたくさんある。 そうした点を直していきたいと考えているからである。 だが、ブログ等では発表しない。 何故か? 「…

初詣に行った。その①

いつものスーパーに食料品の買い出しに出かける。 自転車で走り出す。 時刻は午前11時、気温は8.2℃である。 少し風があり体感気温を押し下げる。 スーパーに近づくに連れ、クルマの数が多くなる。 当市内の有名寺院への初詣に行くのだろう。 スーパーに近…

怒らずに済んだ一年。

大晦日である。 私は12月に1年を振り返る。 問題点を反省した後は、以後振り返らない。 今年は幸いなことに、怒るということがなかった。 カチンと来たり、ムッとしたことは数回あったが、いずれも 5秒から30秒程度で収まった。 相手に怒りをぶつける…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。そ⑰

告別式から三日後の火曜日、私は最寄りの郵便局に行 った。 用事を済ませていると、後方から声をかけられた。 振り向くとSさんが座っていた。 「今回は、どうもありがとうね」 Sさんはいつも通りな感じだった。 特に沈んでいるようでもなかった。 私は簡単に…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑯

会場から出る。 「あんな風に言うんだったら、皆に来てもらえば良かっ たのに Nさんの旦那さんがそう言った。 これは喪主として最後に挨拶したSさんの息子さんの 言葉を指している。 「皆様にお集まりいただき、故人もさぞ喜んでいると思 います」 もう少し…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑮

通夜の祭式は曹洞宗である。 修証義の一連の脅し文句が実に嫌味である。 あぁ、気に入らない。 曹洞宗の葬儀次第は葬儀を寺の営業種目として行うように なってから、半ば無理矢理に成立させたものではなかろうか。 式の展開が不自然なのだ。 やはり浄土宗、…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑭

午後6時、司会者による開式のアナウンスで通夜は始ま った。 坊さんが入場してきた。 だが、司会者は寺の名前も坊さんの名前も紹介しない。 この会場では、坊さんの入場時に檀那寺の名前と坊さん の名前をアナウンするのが通例である。 おそらくこの坊さんは…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑬

会場の椅子は通常の半分に減らされており、最後列が ホールの中ほどになっている。 受付のカウンターも入口付近からホールのほぼ中央に 移動されている。 受付には親族と思われる人が立っていた。 通常であればこの受付業務は班の人の担当である。 私達班の…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑫

クルマは会場に着いた。 いつもの会場である。 式の案内の看板が出ている。 この会場の式場は一階と二階がある。 一階が普通サイズの式場で、二階はその4分の一ほど の広さである。 二階の式場は、参列者が少ない式の際に使われること が多い。 今回のSさ…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑪

Nさん宅へ行って相談し、Nさんが通夜に行かれる際に クルマに便乗させて頂くことになった。 「家族葬です」と遺族が断っていても「では、行きません」 というわけにはいかない。 それが地域の付き合いというものである。 このあたりは、全国それぞれの地域で…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑩

Sさんの娘さんが愛犬を連れてきたことで、場の話題 はNさんの亡き愛犬の晩年の闘病の話になった。 ガンの手術費がいくらだった、といったことである。 う~ん、そんなにかかるのか。 「いくらでも出しても良いと思っていた」 そうなんですね。 話をしている…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑨

奥の間ではSさんとKさん夫婦の話し合いが続いている。 班の皆さんはお茶を飲みながら待っている。 漏れ聞こえてくる話し合いの声は「聞いていない、聞こ えていないという設定で」(Nさん談)という姿勢になってい る。 そこへSさんの娘さんが出てきた。 軽…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑧

線香を上げ終わると、皆さんは隣の間に移った。 お茶はいらないと断ったのだが、お茶が出された。 奥の部屋ではSさんの御遺族にKさん夫婦が、通夜・告別 式について話し合いをしているらしい。 御遺族側は家族葬ということで町内会の人の参列を断っ ている。…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑦

私の番になった。 線香に火をつけ、合掌する。 「線香は一人一本だから」 Kさんの旦那さんが唐突にそう言った。 え? どうしてこのタイミングで言うのか? 私が何本も線香に火をつけると思ったのか? まぁ、いいか。 私は宗教心がゼロの無宗教な人間に見られ…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑥

弔問は一戸につき一人の参列となっているもっと多 くても構わない。 KさんとNさんはご夫婦で参加されている。 Nさんの奥さんは遺体横の簡易祭壇で祈った後、Sさ んの枕元に移動した。 そして遺体の顔に自分の顔を近づいて言葉をかけて いる。 通夜・告別式で…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その⑤

Sさんの遺体の横には小さな折りたたみテーブルの仏 事の簡易祭壇が設けられている。 「線香は一人一本だって。お坊さんがそう言っていた」 Sさんが張りのある声でそう言った。 そんなことを坊さんがわざわざ指示するとは思えない。 Sさんは仏事全般に疎いの…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その③

当町内の当班では、故人が出ると集まって弔問する。 普段着で手ぶらである。 人によっては普段着と言っても黒かそれに近い服装の 方もおられる。 キッチリされている方というか常に何事にも配慮を怠ら ない方はそうする。 だが、大半は本当の普段着である。…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その②

訃報が我が家に知らされたのは今年度の班長のKさん による。 7日朝にKさんご夫婦が我が家に来られたのだ。 訃報の告知は班長の重要な務めであるが、夫婦二人し てというのは珍しい。 と言ってもTSさんの旦那さんが亡くなられた時にもその 年の班長のNさん…

Sさんの旦那さんが亡くなられた。その①

ご近所のSさんの旦那さんが亡くなられた。 94歳だった。 長らく元気な人だったが、ここ2年程は急に老け込んで いた。 昨年、私は班長を務めており色々な用事でお宅を訪問 することがあった。 大半は奥さんが対応されたが、留守の時には旦那さん が出てこ…

この幸運は誰のおかげ?

寺院に寄付をした翌日、小さな幸運が起こった。 実に些細なことであり、その内容は秘する。 う~ん、これは寄付をしたことによる寺院の神霊による ご利益なのか? あるいは単なる偶然ということなのか? よくわからないなぁ。 ただ私としては(あ!ご利益だ…

金券を寄付しに行った。その⑥

私は用紙に名前その他を記入し坊さんに渡した。 「では、これを」 坊さんは何かを私に差し出した。 のし紙がつけられている。 ”寿”表書きが入っている。 風呂敷だ。 ただの粗品レベルではない。 明らかに高級品だ。 これ頂けるのか? 坊さんは笑顔で頷いた。…

金券を寄付しに行った。その⑤

受付には坊さんが座っていた。 まだ若い青年僧で体格が良い。 寺で出される精進料理だけでこんな頑丈そうな体が維 持できるのか。 実に効率が良い身体である。 ここの坊さんは全員住み込みである。 食事を始め生活全般の多くのことが寺院により厳しく 管理さ…

金券を寄付しに行った。その④

この寺院には一昨年にも金券を寄付した。 私は要領がわからず、寺の男性職員に手渡した。 その時はお供え物に付けるらしい紙に名前と住所を記し た。 今考えると、あれは正式な手順を踏んでいたのか少し疑 念もあるが、お供えとして受け取ってもらえたことは…

金券を寄付しに行った。その③

行動予定を決め家を出る。 今回は寺院参拝が予定メニューの最初である。 寄付を先に済ませておきたいのだ。 いつもは後回しになりがちな参拝だが、たまにはこうい うこともある。 では出かけるとしよう。 晴天で気持ちが良い。 無風で陽気も良い。 自転車を…