ただ、当地の方言をコテコテに使っている人たちの態度
に反発を覚えているだけである。
私が方言を一切使わないのは、それへの静かな抵抗で
ある。
「でも、少しくらいは方言混じりで暮らしても悪くないんじ
ゃないの?」と言われるかもしれない。
う~ん、それはその通りである。
方言には地域のコミュニケーションにおける融和剤、潤
滑油的効果があるからである。
この効果は、侮れない。
少々の方言混じりでいくか?
方言を完全に排除するか?
悩ましいところである。
私は検討の末、方言排除に決めたのだった。
常日頃方言混じりで話していると、他所の地域から転勤
等で来られた転入者の方との応対の際にもどうしても方言
が出てしまう。
転入者さんは、明らかに戸惑う。
「今の言葉、どういう意味ですか?」とその場で問いただ
してくれる人は、まずいない。
聞いてもわからない単語のため?マークが頭の中で林立
してしまうことだろう。
実際、後日そう告白されるケースは多い。
私はそうした事態を避けたい。
転入者との円滑な会話をしたい。
これが、私の方言排除の理由の一つである。