不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

昔から宗教に冷たい国。

 私には、思い込みや知らなかった事柄は、たくさんある。
 自分が何を知らないかは自分ではわからないので、無知
の領域は計り知れないほど広いであろう。
 先日、SNSである大学生が自分の卒論の内容の一部を
つぶやいていた。
 それはある日本の仏教僧の布教における奮闘について
のものである。
 「師は明治当時の世間の宗教に対する無関心に大変苦
労し・・・」
 へぇ~、そうなのか!
 私は、人は時代を遡れば遡るほど信心深い傾向にあると
思っていた。
 信仰心は現在に近づくに連れ、薄れてきていると観てい
た。
 宗教に対する世間の反応は、21世紀の現代と殆ど変わ
っていないそうだ。
 熱心な人はごく僅かで、大半の人々は無関心である。
 初詣等の宗教がらみの年中行事には参加するものの、日
常における信仰心は極めて薄弱だった。
 僧や宣教師が熱心に活動していても、彼らに向ける視線
は冷たいものだった。
 宗教に対する無理解、無関心が人々の主な反応だった。
 迫害はしないものの、暖かい配慮はゼロである。
 う~ん、今と変わらないなぁ。
 そう言えば江戸時代でも、宗教に対する不寛容について
読んだことがある。
 案外残酷なのだ。
 どうやら日本人は、昔から大昔から宗教心が薄い国民の
ようだ。