不二家憩希のブログ

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お祭りの片づけに行った。その⑤

 お祭りの門の屋根が外された。
 その直後に門の両脇に付けられていた飾りの彫刻
も外された。
 彫刻といっても特に由来のあるものではなさそうだ。
 手彫りではあるが、有名作家作品といったものでは
ないだろう。
 彫刻を取り外した人の様子が、それほどの品ではな
いことを示している。
 ぞんざいに扱っているわけではないが、明らかに高
額品に対する態度ではない。
 それでも、これを新調しようとすればそれなりの額が
必要だろう。
 予算が乏しい当町内会では、大きな出費となるだろう。
 否、ひょっとしたら高額品かもしれない。
 「これ、いくら位するんですかね?」と尋ねても良いの
かもしれない。
 彫刻が外されると、後はそれぞれのパーツを分解であ
る。
 門といっても実用性はほとんど無く、いわゆるお祭り飾
りである。
 年に二日間だけ立てておくだけである。
 そのため、堅牢性は考慮されていない。
 分解してばらすと一個一個のパーツは実に軽い。
 細かいパーツは、透明コンテナに収納する。
 これは一般家庭では衣料品などを入れておくようなコン
テナである。
 こうしたコンテナは使い勝手が良い便利な品である。
 昔であれば段ボール箱やに入れておいたものである。
 あるいは木箱かもしれない。
 こうした透明コンテナは、外から中の収容物が一目で判
別できる。
 しかも丈夫である。
 価格も手頃である。
 お祭りという伝統の世界にも、裏方では新しい素材や道
具が導入されているようだ。
 
 ~続く~