不二家憩希のブログ

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秋葉祭りに参加した。その⑱

 その男性はどう見てもアルコール依存症である。
 そのような人に酒を飲ませても良いものだろうか?
 アルコールを飲むも飲まないも自己責任である。
 従って当人の判断を尊重し黙認されることなのだ
ろうか。
 ここは町内会のお祭りに付随する集いの場である。
 規模は小さいもののお祭りの場である。
 アルコール類は場の必須の品である。
 アルコール類は、ほぼ飲み放題となっている。
 こうした集い自体がアルコール類を中心として動い
ているのだ。
 飲酒を制限するという発想が皆無である。
 あぁ、危ないなぁ。
 男性もおおっぴらに飲めるということで喜んで参加
しているのだろう。
 その人がアルコールによってまさにこの場で壊れつ
ある。
 だが、それを止める人が誰もいない。
 それどころか、飲むように勧めてさえいる。
 そう思うのだったら、お前が止めろよ、といわれるか
もしれない。
 その通りである。
 しかし、私にはそれが出来なかった。
 ご近所の先輩方に任せておこうと思ったのだ。
 場の空気をしらけさせるのも避けたかった。
 加えて私自身にもアルコールが入っていた。
 酔っている人間が、もう一人の酔った人に注意をす
る資格があるだろうか。
 説得力ゼロである。
 お前だって飲んでいるじゃないか、と抵抗されるか
もしれない。
 結局、私は見て見ぬふりをするしかなかった。
 
 ~続く~