会場は皆さんの会話の声で溢れている。
よく聞かないと隣の人と話すのも不自由なほどだ。
意外と皆さんお喋りなんだなぁ。
男性が3分の2、女性が3分の1である。
特に男性が意外によく話しているようだ。
ご近所同士とは言え、こうした場に集まることは限
られている。
この時を逃してなるものか、と活発に情報交換をし
ているのか。
あるいは、アルコールが入っているので、舌も回り
やすいのか。
話の内容は誰が聞いても差し支えのない、他愛の
ないもののが多いようだ。
空き地だった場所に今建設中の家は、どこそこの
誰某さんが引っ越してくるものらしい、といった情報は
押えておきたい気になる。
隣の家が一体誰なのか、わからない、ということは
当地ではありえない。
最低限でプライバシーを侵害しない程度の情報は
共有されている。
だが、それらの情報の中にはかなりの間違った部
分が含まれていることもある。
こうした集いの場では、それらの誤情報の修正が
なされるのだろう。
人が集まって会食するということには、一定以上の
益があると思う。
地域のコミュニケーションはあるに越したしたことは
ない。
~続く~