昨日は、1日中小雨が降っていた。
私は雨天の日は、自転車に乗らず歩く。
いつもの集いにも徒歩で行った。
沿道のお宅の庭木を眺めながら歩く。
花々は、雨に濡れ光を増して見える。
隣の町内の氏神様を通り過ぎる時、鳥の声が多くなった。
神社の杜に集まっているのか?
彼等も集いをしているのかも知れない。
その中で一際大きい声が聞こえてきた。
「ホーホケキョ」
おぉ、ウグイスか!
当地でウグイスの声を聞くことは、極めて稀である。
それなりに都市化が進み、鳥も都市化に耐える種族だけが住むようになっている。
スズメやカラスである。
ウグイスの声を、当地で聞くのは久しぶりだなぁ。
昨年も一昨年も聞いていない。
ウグイスは鳴き続ける。
日曜の朝の住宅街に、ウグイスのクリアな声が響き渡る。
素晴らしい。
その声だけで、ただの街が桃源郷と変わる。
ずっと聞いていないなぁ。
立ち止まって聞いていたい。
だが、いつもの集いがあるからなぁ。
私は渋々、歩き続けた。
一歩一歩、ウグイスの声が遠ざかる。
日曜日、朝から良いことがあるなぁ。
上々の滑り出しとなった。