家に着いたのは9時10分だった。
お祭り集会所では、なおも飲み続けている人たちがいることだろう。
夜通し飲むのである。
それが伝統である。
これでは体を壊しそうだが、そんなことを口にしたら「無粋な奴だ」と総スカンをくらってしまうので決して言わない。
今年も事前に通知されたプリントには、「一升瓶を持って路上で酒を飲まないこと」という注意が記されている。
お祭り期間中は路上に座って飲む人が少なからず発生する。
「そんな光景を他所の人が見られたら恥ずかしい」とのことで注意の御触書が流されるようになったのだ。
「一升瓶が駄目なら」ということで、1.8リットルのペットボトルに酒を詰め替えて道で飲んでいる人も現れることがある。
そういう人には、もう注意のしようがないので、諦める(苦笑)
翌日曜日は、私はお祭りには参加しなかった。
本祭である日曜日は、朝7時10分行事開始、午後11時半過ぎまで行事が続く。
きっちり監視人がついて、行動が拘束されるわけではない。
こっそり抜け出してサボることも可能である。
だが、そんな不心得者は殆どいない。
皆さん、真面目なのか?お祭りが心底好きなのか?
私はそこまで打ち込めないなぁ。
日曜日は昼食と夕食、そしてアルコールが用意されている。
確かにアルコール飲み放題は魅力なのかもしれないが、基本飲まない私には、どうでも良いことである。
う~ん、何がそんなに面白いのかなぁ。
皆さんとのコミュニケーションは楽しい。
だが、丸一日、早朝から深夜まで拘束されてまでして参加したいとは思えない。
私がへそ曲がりだからなのか?
私はお祭りは不参加とし、いつもの集いに行ったのだった。
秤にかけると、そちらが勝ったのだ。
~続く~