不二家憩希のブログ

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お祭りに参加した。2023年 その⑭

 午後7時からNさんと私は交通整理をしている。

 その先の通りを会場としてお祭りの行事が行われており、そこにクルマが乗り入れないようにするためである。

 交通整理業務の予定終了時刻は午後8時である。

 わずか1時間の任務であるが、意外と重要なのだ。

 終了予定の午後8時が近づいてきた。

 体感温度2℃と春としては厳しい中であったが、楽しく務めることができた。

 顔を血だらけにして倒れていた方も、特に続報も無く、大事にはなっていないようだ。

 8時になりNさんと私は、路上に掲示していた看板の撤去を始める。

 そして、お祭り集会所に戻り任務完了の報告をする。

 これで私達の今回のお務めは終わりである。

 Nさんは、お祭り会場を見に行くそうだ。

 熱心で関心な方は、お祭り会場に行って「何か手伝えることはないか?」と尋ね待機する。

 私はそうした立派な人ではない(苦笑)

 私は再び集会所に上がり込んだ。

 ペットボトルの緑茶を飲み、おつまみを食べながら、酔っぱらいたちの話を聞くのだ(笑)

 長老格の男性SN(推測)が靴を履いたまま、上がり框に横になっている。

 泥酔の末、寝込んでしまっているそうだ。

 (こんなになるまで飲まなくても良いのに)と皆が感じているだろう。

 当地のお祭りは基本、アルコールは飲み放題である。

 飲酒を止める人はいない。

 自力で目が覚めるまで、寝かしておくようだ。

 私は皆さんの話に耳を傾ける。

 病気の話が多いなぁ。

 世代や環境が異なる皆さんの数少ない共通点が病気なのであろう。

 「どこが悪い」「ここが痛い」という話には事欠かないようだ。

 自虐ネタの一種であり、面白く話せる能力のある方の話は聞いていて興味深い。

 そうしている内に9時になった。

 そろそろ退却の頃合いだな。

 そう思っていたところに、お祭り会場に行っていた方々が戻ってこられた。

 この日の行事は終わったようだ。

 町内会長の挨拶が始まるようだ。

「本日の行事は無事事故もなく滞りなく終わることができました。明日は他の町内からの申出により、当初は朝7時半開始となっていましたが、7時10分となりました。よろしくお願いします」

 えぇ~、7時10分開始?!

 朝の20分は大きいよなぁ。

 だが誰からも文句は出ない。

 皆さん、偉いなぁ。 

 私だったらブツクサ文句を言っているところだ。

 もっとも私は日曜日は参加しないので、言える立場ではないが(笑)

 では、おいとまするか。

 私の任務はこの土曜日一日だけである。

 法被と帽子を返却する。

 帯は頂けるそうだ。

 お祭り集会所を出る。

 大風は未だ吹いている。

 私はNさんと共に家に向かって歩き出した。

 

 ~続く~