不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お祭りに参加した。2023年 その⑬

 Nさんと私は時折通るクルマや人を案内している。

 そこへ年配の男性が歩いてきた。

 お祭り集会所で飲んでいたMNさんである(この名前は推測であり自信がない(笑)

この記事中では、名前をハッキリと知らない人が多く、便宜上イニシャルをふるが、それも推測によるイニシャルである)

 MNさんは、かなり出来上がっている。

 足元がおぼつかない。

 千鳥足である。

「大丈夫ですか?」

Nさんが声をかける。

「あぁ、大丈夫、大丈夫」

MNさんは手を振ってそう答えた。

MNさんは蛇行しながら家の方へ歩いて行く。

泥酔者の見本のような足取りである。

本当に大丈夫かな?

まぁ、大丈夫だろう。

ここから何軒か先の家である。

お宅までは無事たどり着けるだろう。

それから5分後、お祭り集会所からFさん(推測)が来た。

「今、MNさんが通ったでしょう?MNさん、途中で転んで顔中血だらけで倒れているそうです。それで今から見に行くところです。お祭りに行く途中の人から集会所に連絡があったんですよ。血だらけの人が道に倒れているって」

あぁ、そうなったか。

なりそうな気もしたが、そうでもないとも言える(苦笑)

お祭りの時は、皆が自分がハイになっており、ワイルドになっている。

細かい気遣いができにくくなっているのだ。

顔を血だらけにして倒れているMNさんを見て、びっくりしただろうな。

当地のお祭りは、飲酒に寛容、鷹揚である。

この程度のことは、よくあることのうちのひとつである。

数分後、Fさんが戻ってきた。

「家の目と鼻の先の所で倒れていて。家に連れて行ったら、ご家族に無茶苦茶怒られていました(笑)」

顔から倒れたので出血したが、大事にはなっていないようだ。

良かった、良かった。

それにしても、あんなになるまで飲みたいかねぇ?

Nさんは下戸であり、私もアルコールは普段は一切飲まない。冠婚葬祭か町内等の行事で飲む機会があれば、わずかに飲むだけである。

また、ここでアルコール批判、飲酒批判を展開しても無粋なだけなので、それ以上は語らなかった。

飲みたいんだろうなぁ。

大目に見るとするか。

少し上から目線で、そう納得したNさんと私であった。

 

 ~続く~