不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お日待に行った。その⑥

こうした会食の席ではアルコールはつきものである。
 大いに飲まないにしても、それぞれそれなりに飲む。
 普段黙っているようなことも、つい口に出てしまう。
 会長さんがその隣の席の人と何か話している。
 「だから、そういうところがここが田舎なんですよ」
  当地の前例踏襲主義による意味のない事務的慣習につ
いて指摘しているようである。
  明らかに無駄なことなのに手間をかける。
 これは多くの人が感じていることであろうが、人前で口に
だすことは少ない。
 会食の席ではあるが、これも一応町内会の公式行事であ
る。
 公の場である。
 そこでの発言であり、意味はある。
 だが、「これはアルコールが入った上での発言だ」という
計算もあるのかもしれない。
 公の場における町内会運営に対する批判は、避けられて
きている。
 そうした共通認識自体が当地が田舎であることを証明し
ている。
 だが、表立って批判をすれば、それを封じ込めようとする
勢力が存在する。
 ムラ社会のボスたちである。
 彼らの対応ぶりは私も以前から聞いている。
 (これが自分が住んでいる町の人なのか)とがっかりさせ
られる。
 会長さんは大企業の「偉いさん」で、視点も広く見解もクリ
アである。
 当町内会における不合理について、何も思わないわけが
ない。

 ~続く~