アマゾンの荷物は注文の翌日に届いた。
目当てのクリプトン球を取り出す。
小さな丸い電球である。
私は早速取り付けにかかった。
プラスドライバーでライトにひとつだけあるボル
トを外す。
実はライトを分解するのは、これが初めてであ
る。
こうしたことに慣れた人なら事前にチェックして
から、部品の調達を行うのだろう。
だが、私はそういう段取りをよく知らない。
後になって気がつくのである。
ボルトは簡単に外れた。
ライトのベースがプラスチックなので外しやすい
のかもしれない。
ライトの前面の透明なカバーが外れた。
その下は電球と反射板である。
ここまでくれば後は簡単だろう。
私はもう終わったような気でいた。
次は電球を外す。
私は電球をつまんだ。
あれ?
動かない。
びくともしない。
捻じってみる。
動かない。
どういうことだ?
私はクルクルと回して外すつもりである。
電球とはそういうものだろう。
私の認識はそれしかない。
だが、電球は動こうとしない。
~続く~