不二家憩希のブログ

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サッシの溝掃除と厄介なもの。その③

 サッシの網戸が動かない。
 何故だ?
 真っ先に原因となりそうな溝・レールは、たった今掃除
したばかりである。
 私はもう一度より強く力を入れた。
 動いた。
 私は網戸をよく見てみる。
 溝から上に目線を移動させる。
 錠の少し上10cmあたりに何か付いている。
 カマキリの卵だ。
 4~5㎝角ほどの大きさでクリーム色とオレンジ色の中
間のような色である。
 サッシと網戸の隙間に産み付けられている。
 これが接着剤の役目をして、網戸を固定してしまってい
たのだ。
 私はすぐにつかみ取り剥がした。
 即刻撤去である。
 視認してから2秒以内である。
 検討判断の余地はない。
 羽化するまで優しく見守るという姿勢は無いのか?と問
われそうである。
 無い。
 私はカマキリが大嫌いなのだ。
 仏心(ほとけごころ)は無いのか?とも問われそうである。
 嫌なものは嫌なのであり、仏心が出て来る余地はない。
 卵はサッシと網戸の中間の隙間なので、羽化しての家
の中に入ってくることはなかろう。
 だが、サッシ一枚向こうにカマキリの卵が貼りついてい
ると想像しただけで不快になる。
 羽化まで待ってやる、見過ごしてやる、という気持ちの
余裕は一ミリも持てない。
 嫌なものは嫌なのである。
 卵は手で剥がした際にごっそりと取れたものの、接着部
分は落ちない。
 指や爪で擦るくらいでは、びくともしない。
 網戸を固定させるだけのことはある。
 私は完全除去を試みる。
 取れない。
 まぁ、いいか。
 放っておけば、そのうち落ちるだろう。
 それにしても予想していなかった展開だった。
 私は本格的なガラス拭きは後日に譲り、作業を終えた。
 今年の大掃除月間は、こうして始まったのだった。