長州、キレそうになる。

　プロレスラー長州力選手のＤＶＤボックス「長州力 革命

の系譜 新日本プロレス＆全日本プロレス 激闘名勝負集」

が発売されることになった。（以下敬称略）

　このセットには長州の新日本と全日本での試合映像の

他、元プロレスラーの前田日明、天龍源一郎との対談も

収められている。

　長州力、天龍源一郎、と言えば「活舌が悪い」「何を言っ

ているのか聞き取れない」として、バラエティショーなどで

取り上げられ、そのユーモラスなやりとりが人気を呼んで

いる。

　長州は、よく耳を傾ければ、それほど聞き取りにくいとい

うことはない。

　天龍も、声がガラガラなだけで「何を言っているのかまる

でわからない」というほどではない。

　だが、これがプロレスのリング上や試合後のインタビュー

などでは違ってくる。

　ふたりとも怒鳴り散らすような物言いとなり、本当に何を

言っているのかわからなくなる。

　YouTubeなどに投稿されているプロレス映像等を見てい

て、わからない箇所が無数にある。

　そのたびに聞き直すのだが、やはりわからない。

　興味深いことを言っているのであろうが、聞き取れなけれ

ば意味がない。

　先日、上記のＤＶＤボックス発売記念イベントに長州力と

対談映像にも出演している天龍らが登場した。

　長州のモノマネでおなじみの長州小力も本人の真横で

モノマネでコメントをした。

　長州、天龍の二人は終始笑顔で愛想が良い。

　現役最盛期には考えられないことである。

　二人とも普段からニコリともせず武骨なイメージしかなか

った。

　それが今では「面白オジサン」となっている。

　これが素顔なのか？

　当時はプロレスラーとしての顔を作っていたのか？

　この映像は面白い。

　長州小力のモノマネが素晴らしく上手だということもよくわ

かる。

　また、長州が最近起きた代議士による「田舎プロレス」発

言に対する反発の様子も収められている。

　天龍は鷹揚な対応である。

　このあたりに二人のキャラクターの違いが表れていて興

味深い。