米国の偉大なプロレスラー・故ディック・マードック氏
が米国ニューヨーク州アムスターダムにあるプロレス
の殿堂入りすることが発表された。(以下敬称略)
私はディック・マードックこそ、プロレス史上最強のレ
スラーであると考えている。
攻撃力も受けの力も抜きんでていた。
脱退後、新団体UWFへ加入し理想のプロレスを極めよ
うとしていた。
だが、団体の経営は思惑に反し低迷した。
参戦を表明した。
前田にとっては出戻りである。
元々血の気の多い前田は、自分の置かれた立場に
苛立ちを感じ、それを試合にぶつけた。
対戦相手がけがを負いそうな危険な技を連発した。
前田と対戦することを殆どの選手が嫌がった。
そんな中で前田の攻撃を真正面から受けきった数少
ない選手がマードックだった。
蹴りまくる前田に受けるマードックである。
膝の故障前の前田の蹴りは強烈だった。
しかし、マードックは平然としていた。
「へへ~、こんなものか。効いていないぜ」というジェ
スチャーも見せた。
そして攻守が入れ代わる。
マードックの攻撃は強烈だった。
当時全盛期の前田も後ずさりするしかなかった。
あの試合は本当に凄い迫力があった。
それから10年後マードックは病気で亡くなってしまう。
あの強いマードックが、と唖然としたものだ。