不二家憩希のブログ

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化け物モーツァルト。

 先週の木曜日12月13日朝6時過ぎ、私はラジオの
スイッチを入れた。
 この時間はNHK-FM古楽の楽しみ”の時間である。
 曲が流れている。
 ほぉ~なかなか良い曲だな。
 声楽とオーケストラか。
 私は声楽関連の曲は基本的にあまり興味がない。
 だが、この曲はちょっと違うな。
 歌唱の旋律も美しいし、オーケストラとの絡みも絶妙
だ。
 う~ん、これは誰の曲だろう?
 曲は大きく盛り上がり、そして終わった。
 曲名の紹介だ。
アマデウスモーツァルト作曲、ミサ曲ハ長調”ドミニク
ス”K(ケッヘル)66.から”キリエ””グロリア””アニュス・
デイ”でした」
 モ、モーツァルト
 モーツァルトバロックの番組でかかるのか。
 おそらくこの週はザルツブルグバロック音楽の特集
だったので、その流れなのだろう。
 それにしても素晴らしい曲だった。
 ケッヘル66なのか。
 ケッヘル番号が二桁ということはモーツァルトがまだ子
供の頃の作品ではなかろうか。
 調べてみる。
 モーツァルト14歳の時の作曲だそうだ。
 14歳!
 14歳であれほどの曲を作るとは、どういうことだ!
 早熟極まりないではないか。
 モーツァルトは化け物か。
 失礼ながらそう思った。
 化け物とは酷い言い方である。
 だが、モーツァルトには早熟の天才という表現では収ま
り切らない凄味がある。
 化け物とは、これでも最上級の褒め言葉のつもりである。
 モーツァルトさん、恐れ入りました。
 あなたは本当に人間離れしている。
 だから化け物です。
 グロリアの部分です。