不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

耽溺と破壊:過去と未来の幻想

 過去の思い出への耽溺は認知症を誘引する。

「では、未来なら良いのか?」という声があるかもしれない。

 未来もNOである。

 未来への耽溺も脳を破壊する。

 過去は幻想であり、未来も幻想である。

 それらは、存在していない。

 幻想を常に脳に留めていると、魂の力が奪われてしまう。

 魂の力が大きく減退する。

 だが、未来への耽溺は、過去の振り返りほど重症化することは、少ない。

 人は未来への幻想に生きていても、いずれかの時点で現実生活に目を向けざるをえなくなる。

 夢ばかりをみてはいられなくなる。

 そこで目が覚める。

 脳が破壊されるところまで悪化する例は、極めて少ない。

 十代の不安定な揺れ動く心理状態は、これに当たる。

 殆どの人は目が覚める。

 目が覚めないままで成人した人もいる。

 彼らは潜在的な狂気を抱えたまま生きていく。