日常的に過去を振り返っている、過去に生きている、こういう人は認知症になる。
過去は存在せず、幻想である。
幻想に包まれ埋もれていると、魂の力が奪われていく。
魂の力が減退し、真っ先に脳が破壊されていく。
一度破壊された脳は復活することはない。
脳の破壊から肉体の破壊に波及していく。
だが、過去を思い出し楽しんでいる人は、殊の外多い。
特に高齢者は、過去の振り返りを日常的に行っており、習慣化してしまっている。
徐々に破壊されていった脳が、その機能を失い、他者にも察せられる程酷くなったのが認知症である。
高齢者で認知症になる人が多いのは、長年の自身の行為の結果である。
過去に生きてはならない。
現在に生きよう。
過去の思い出を心のなかで繰り返すことは、古新聞を喜んで読んでいるようなものである。