不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

今年の漢字は練習無し。

 数日前、今年の漢字が「金」に決まったと言うニュ
ースを見た。
 この漢字の発表は毎年京都・清水寺の清水の舞
台で行われている。
 縦1.5m×横1.3mの和紙に特大の筆で揮毫する。
 染筆は清水寺貫主森清範師である。
 和紙はスタンド式に立ててある。
 これは映像を意識したものであろう。
 見やすいし絵になる。
 貫主は袈裟の正装で威儀を整えている。
 筆に墨汁をたっぷり含ませる。
 そして筆を持ち上げると一気に書き上げる。
 う~ん、お見事。
 流石の筆裁きである。
 毎年見ていて(上手だなぁ~)と思う。
 私は長い間(リハーサルとかするのかな?)と思っ
ていた。
 調べてみた。
 今年の漢字は当日の朝、封印された封筒に入れら
れ手渡されるそうだ。
 発表なので貫主にも知らされない、ということなのか。
 従って練習時間はない。
 ぶっつけ本番なのだそうだ。
 それでもあのような書が書けるのだから、凄い。
 職業柄、立場上揮毫はお手のものかもしれない。
 だが、普段はまずないであろう垂直に立てられた紙
へ揮毫である。
 沢山のカメラも見つめている。
 あがったりナーバスになったりはしないのであろうか?
 そこは修行しているから大丈夫、ということなのだろうか。
 私はこれを見ると(あぁ~今年も終わりなんだなぁ~)
と思う。