不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

総合格闘技での珍しい蹴り技を見た。

 インターネットで総合格闘技の試合の映像を
見ていたら、こんな映像が紹介されていた。
 まずは、この試合を見て頂きたい。
 注目のシーンは、開始から10秒後である。
 
 
  
 この技は空手では、”胴廻し回転蹴り”と呼ぶ
そうだ。
 総合格闘技の公式試合で、このような技が決
まるのは極めて珍しいと思う。
 しかも見事に相手にヒットしており、試合を決
するダメージを負わせている。
 こうした決まりにくい技を、わざと出して相手の
動揺を誘ったり、試合の展開を変えようとするこ
とは時折ある。
 だが、そうした場合には技をだすだけで、決ま
らない、有効に作用しないことが殆どである。
 総合格闘技の試合では、目潰しや急所攻撃
などの反則の他には、どんな技を使っても良い。
 したがって、こうした空手の技を出しても勿論
良い。
 しかし、技を出すのと決まるのとは別問題であ
る。
 格闘技の試合なので、相手側も避ける等の防
御を当然してくるからである。
 練習試合などで「こう蹴るから、ちょっと受けて
みて」というのとは訳が違う。
 試合の流れの中で、最適のタイミングを掴み、
最適の間合いで技を出す。
 特に、こうした動きの大きい技の場合は、避け
られやすい。
 相手に一歩後退されたらそれまでである。
 そこを相手を逃さずに仕留める。
 これは、まさに至難の技だと思う。
 この技で勝利を収めた選手は、マリウス・ザロ
ムスキーと言う。
 欧州を中心に活動するキック・ボクシング出身
の打撃を得意とする強豪である。
 日本人選手とも対戦しており、桜庭選手は彼
に半殺しの目にあっている。
 この選手の試合は、いつも熱い。
 彼の試合ぶりには(観客を沸かせてやろう)と
いう強い意志が感じられる。
 この技にしても使わなければ使わなくとも良か
ったのかもしれないが、ファン受けを考えてそれ
をあえて使ったのだと思う。
 試合で使うということは、彼は日頃からこうした
実戦向きではない変わった技も練習しているとい
うことである。
 凄い練習の鬼であることが伺える。
 マリウス・ザロムスキー選手、おそるべしである。