当市とお隣の市では、B-1グランプリ出場に向けて
多くの事業者・団体が働きかけている。
これは、最初からB-1グランプリの持つ莫大な経済
効果を当て込んだものである。
当市とお隣の市には、「これぞB級グルメ」というよ
うな食品・メニューがある。
大会に出れば上位入賞は間違いないであろう品目
である。
だが、それらを取り扱う事業者たちは、いずれも自
分たちの商品がB級グルメ扱いされることに嫌悪感を
持っている。
当事者が拒否しているのなら出場を強いるわけに
はいかない。
それでも、億単位の経済効果があるかもしれない
この機会を逃してはなるものか。
そこで当市とお隣の市では、計画を立てた。
新たなB級グルメを造りだして、それでB-1グランプ
リに出よう、というものである。
こう書くと何か新規プロジェクトの発動、といった威勢
の良さを感じる方がおられるかもしれない。
しかし、これはいわゆる”でっち上げ”と言える。
グランプリ出場を前提に新商品を作ろうというのである。
B-1グランプリの理念とは本末転倒である。
この大会は全国各地で市民に親しまれている食品を
広く知ってもらい、町おこし、地域起こしに繋げていこう
というものである。
大会出場、入賞のメリットが目当てでB級グルメを作
ろうとしているこの姿勢は、本筋から大きく外れている
と思われる。
だが「そんなことは言ってはいられない。やったもの
勝ちだ」と当市とお隣の市では、熱くなって取り組みが
進んでいる。
~続く~