不二家憩希のブログ

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B-1グランプリの将来は? その③

 当市や隣の市では、B-1グランプリに出場しようと
運営元へ打診をした。
 出場には条件があった。
 ①その地域の多くの異なる経営者による多くの店
で供されているメニューであること。
 ②食材としてその地域の生産物が含まれていること。
 ③その地域を代表するようなB級グルメであること
 (何だ。そんなもんか。簡単じゃないか)と思われる
かもしれない。
 だが、これがなかなかクリアできない条件なのだ。
 まず①の条件がかなり難しい。
 古くからその地域で親しまれているB級グルメは、
ひとつの飲食店の独占メニューであることが意外に多い。
 その地域のいくつものスーパー内に出店し、皆に馴
染まれている味といったものである。
 他にも同様の飲食店がそのB級グルメをメニューとして
いたとしても、圧倒的なシェアを持つそのメニューの代名
的な店の存在は揺るぎない。
 それでは、駄目なのだ。
 何故か。
 仮にそのB級グルメが優勝したり、上位入賞を果たす
と、そのB級グルメはマスメディアの注目を集め広く知
られることになる。
 そうなると、大会が代名詞的存在の店の宣伝媒体と
なってしまう。
 そうした事態は、大会運営元としては絶対に避けたい。
 この大会は、食による町おこし・活性化が目的であり、
大会が商業利用されることは趣旨から反してしまうからだ。
 また、そういう方向に進むと多くのしがらみが発生し、
円滑な大会運営ができなくなる恐れもあるからだろう。
 町おこし・地域活性化への協力はしても、特定のメーカ
ー・業者・店舗への肩入れは一切しない、というのが基本
方針なのである。
 シンプルそうな①の条件をクリアすることからして難しい
のである。
 
 ~続く~