私は時々ヤフオクを利用している。
昨年、長い間探していた本が出品された。
自費出版で絶版になっている。
アマゾンにも中古本で出ているが価格が高くなっている。
今回ヤフオクで出品されている物件は未読の新品とされている。
翻訳者の挨拶状まで付いている。
価格も、新品価格よりも安くなっている。
私はその時(ひょっとしたら放置しておけば値引きされるかも?)と思った。
ウォッチしているのは私一名である。
誰か他の人に攫われることは、まず無いだろう。
そう踏んで私は待つことにした。
読み通り価格は下がった。
そこで私はさらに欲を出した。
(もう少し待っていれば、もっと下がるかもしれない)
思惑通り、その後に値引きされた。
それでも私は入札しなかった。
(もっと待てば、もっと下がるかもしれない)
やはり値引きされた。
これが二回続いた。
さっさと入札すれば良さそうなものなのだが、値引きの誘惑には勝てないのだ(苦笑)
そうしているうちに、出品そのものが無くなってしまった。
出品者が業を煮やしたか呆れてしまったのかもしれない。
あぁ、そうなってしまったか。
以前のようなヤフオク一強時代と違い、今はメルカリ等の競合もいくつもある。
それらに乗り換えられてしまったのかもしれない。
あぁ、欲を張るんじゃなかったなぁ。
あれほどグッドコンディションの本が入手できる機会は、二度と無いだろう。
後悔先に立たず。
そして、年明け、何とその物件がヤフオクに再度出品されているではないか。
しかも、さらに値引きされている。
よし、今度は入札しよう。
私は締め切り当日に入札を考えていた。
数日後、見ると既に入札が一件入っているではないか。
ライバル登場か。
これは、まずいな。
私はすぐに入札した。
幸いにも最高入札者となった。
さて、このまま無事落札となるのか?
一夜明け、私はヤフオクを確認した。
落札できた。
あぁ、良かった。
メデタシメデタシである。
欲を張ると余計な気を使わなければならない。
精神エネルギーの浪費となる。
以後気をつけたいと思う。