「職業に貴賎はない」という言葉がある。
その通りである。
一般にこの言葉は「賤しい仕事などこの世にはない」ということを言いたい時に使われるケースが多い。
私は「貴い仕事もこの世にはない」と考えている。
貴い仕事とされるものは何か?
医師ら医療従事者や教員らが聖職と形容されることがある。
弁護士とかも偉いとされることが多い。
私は医師は聖職でもなければ貴いとも思ったことはない。
仕事は仕事、他のあらゆる職業と同じと捉えている。
別にお医者の先生が偉い、などということは一ミリもない。
報酬を受け取っている時点で、貴いなどと評するべきではないのだ。
タダで診察してくれるのなら、少しは貴いかもしれない。
だが、普通はビジネスで営業している以上、特に貴いわけではない。
「体が苦しい時に診てくれるのだから偉いのでは?」という声があるかもしれない。
そうだろうか?
人の弱みにつけ込んで商売しているだけである。
汚い根性である。
治癒されなくても、責任は取らず、診察代をきっちり徴収する。
任務不完了でも報酬は請求する。
そんな仕事が貴いわけがない。