不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

風疹の抗体検査の結果を聞きに行った。その③

 私は診察室に入り医師の前の椅子に座る。

 先生が検査結果を見てこう言った。

 「抗体はありますね」

 えぇ~!?

 本当?

 先生はにこやかにこう続けた。

 「基準値よりもずっと多くあります。昔、接種を受けていたんでしょうね」

 そんなはずはない、と思ったが、ここで反論しても仕方ない。

 私の世代では風疹の予防接種は受けていないのだ。

 それなのに、何故抗体があるのか?

 私は尋ねたい気持ちを抑え、診察室を出た。

 医院を後にしての帰り道、私は記憶をたどる。

 抗体があるということは、かつて風疹に罹患したことがあるということであろう。

 だが、私にはそんな記憶はない。

 どうなっているんだ?

 人体の不思議というやつか?

 いずれにせよ、これで予防接種を受ける必要はなくなったということである。

 これはラッキーである。

 医院に来る手間がなくなった。

 私には嬉しい出来事であった。