待合室のテレビがモーニングショーをやっている。
途中でCMも入る。
あぁ、ぼんやりとは出来ないなぁ。
これら外界の状況に自分の意識が反応してしまう。
修行が足りんなぁ。
皆さん、他にやることもないのでテレビを観ている。
テレビは最近の話題を得意げに語っている。
外の冷たい空気が入ってくる。
どれくらい待つのだろう?
わざわざ「遅くなるけれど良いですか?」と確認してくるのだから、短くはないだろう。
30分か?
45分か?
一時間か?
病院関連は、待機が苦痛だなぁ。
と雑念一杯で座っていると職員の呼び出しが始まった。
「16番のフジヤさん、どうぞ」
えぇ?
もう?
意外と早かったな。
待ち始めてからちょうど20分である。
他の方の診察が想定よりも短く終わったのか?
いずれにせよ、20分で待ち時間終了とは、思ってもみなかった。
私は席を立ち、診察室へ進んだ。
~続く~