一時は品薄だったマスクも今では簡単に手に入るようになった。
ドラッグストア、ホームセンターといったコロナ禍以前からマスクの類を扱っていた店に加え、衣料品を扱う店でもマスクが売られるようになった。
スーパーやコンビニでも売られている。
100円ショップでも扱われているらしい。
通販でも有力アイテムとなっている。
今ではマスクは「どこでも手に入る」ものとなっている。
あの騒ぎは一体何だったのだろうか?と今では落ち着いて考えることができる。
だが、当時はそうではなかった。
マスクが無い。
売っていない。
自分でつくろうにもゴムなどの材料も品切れだ。
そんな状況であれば、落ち着いていることは難しかったであろう。
状況に飲み込まれてしまうと判断力が低下してしまう。
判断力ゼロに近づくこともある。
判断力の低下に従って焦燥感は上昇する。
そうした時に、どうやって冷静さを保てば良いのだろう?
春先のマスク不足は良い教材となった。
私は私なりに方法を見出した。
もしくは見出したつもりである。
それは問題から一歩離れていることである、
マスクをしなければ即刻呼吸が止まるわけではない。
確実にウィルスが襲ってくるわけでもない。
マスクが無いのなら、無い状態のまま留まる。
その時、不安感を持ってはならない。
無くても生きていることを確認する、
それだけである。
状況に飲み込まれて右往左往することはエネルギーの無駄使いである。
遠回りである。
ただそこに留まる。
これが私が見つけた方法である。