先程、秋の叙勲や文化賞等の受賞者名が発表された。
私はこうした叙勲や表彰には基本的に否定的である。
賞を受けるような人達は、すでに社会的に十分報われている人達ばかりである。
その多くは政治家、産業人、公務員、文化人で、世間的に評価され報酬も受けている。
地位も名声も暮らしに困らない以上の金銭的対価も受けている。
その上に勲章や賞が要るのだろうか?
もう十分ではなかろうか?
それでも受賞者は「有り難くお受けします」とその賞を受ける。
これは、強欲と言うものではなかろうか。
駄目押し的に賞が欲しいのか?
人は賞を欲しがる生き物なのか?
あぁ、世俗に染まった人達よ、私はあなた達を軽蔑する。
世間の評価を胸に飾り付け反り返って歩くあなた達の行く方向は、正しいのか?
ただ例外はある。
スーパーボランティアと称される尾畠春夫さんである。
こういう方には賞を差し上げてほしい。
尾畠さんの受賞インタビューは、受賞を少しも嬉しがっていない様子が痛快だった。
断っても面倒だからもらってやった、という感じだった。