現在のこのコロナ禍の世界は一体何なのか?
本当に現実なのか?
否、つねってみると痛いので現実である。
かなりの多くの人がコロナウィルスを恐れている。
ホラーである。
この世はホラーの世界なのか?
誰かに、どこかでウィルスを感染らされるかもしれない、と考えたりする。
サスペンスである。
この世はサスペンスの世界なのか
世界の誰もがコロナウィルスについて、よくわかっていない。
最先端とされる研究者でも、その全容と今後を把握しているわけではない。
現場の医師たちも正直なところ、明確なことはわかっていないと思われる。
現在と未来には謎が広がっている。
サイエンス・フィクション、SFである。
この世はSFの世界なのか?
ホラー、サスペンス、SFが同時に起こっている。
並び順を調整してSFホラー・サスペンスが現実に進行している。
これが映画や小説の世界だったら「ちょっと物語の要素を盛り過ぎている」「焦点を絞ってくれ」と編集者やプロデューサーからダメ出しを受けるところである。
だが、これは現実である。
信じられない気もするが、事実として起こっていることである。
ただ現段階では、バイオレンスの要素が出てきていない。
かなり動揺はしているが、暴力・バイオレンスには至っていない。
私達は、一人残らずこのSFホラー・サスペンスの登場人物である。
この世界を演出、監督している「見せざる手」は、「まぁ、バイオレンスまで加えたら可哀想だろう」と手加減をしてくれているのかもしれない。
無慈悲のようにみえて、随所に救いを用意しているのが、見えざる手のニクいところである。
この一連の物語の結末は、まだまだ先だと私は観ている。