古い使いかけの調味料が発掘された。
チューブ入りのおろしショウガである。
誰でも知っている大手メーカーの品である。
パッケージには「開封後は冷蔵庫に保存してください」という旨が記載されている。
だが、この発掘チューブ・ショウガは冷蔵庫には入れていなかった。
そのまま約2年近く常温で放置されていたということである。
その間には室温35℃近くの日が何日もあった。
さて、これをどうするか?
多くの常識的な人なら「即廃棄」であろう。
だが、常識を知らない私は食べてみることにした。
最悪でも私の腹が半日ほど痛むだけである。
チューブの口の先端付近には茶色く変色したショウガが5ミリほど詰まっている。
それ以外は何ら変色はしておらず、新品同様に見える。
これいけるかもしれない。
食べてみる。
おぉ、普通の味である。
チューブ入りおろしショウガである。
そうか。
チューブ入りおろしショウガは冷蔵保存しなくても劣化しないのか。
これは知らなかった。
そう言えばマヨネーズも実は冷蔵庫に入れなくても大丈夫だと言う記事を読んだことがある。
さて、ではこのチューブ入りおろしショウガをどこに保存しようか?
考えた末、やはり冷蔵庫に入れておくことにした。
他の場所に置いておくと、その存在を忘れてしまうからだ。
出来そうなことは試してみるに限る。
なにか賢くなったような得をしたような気分になった。