不二家憩希のブログ

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かまやつさんは常に「さん付け」

 私はNHK-FM"THE ALFEE 終わらない夢"を聞いている。
 寝てしまったりして聞けないこともあるが、ほぼ毎週聞
いている。
 番組はアルフィーの3人のメンバーのうち2人もしくは3
人が交代でパソナティーを務めている。
 私は特にアルフィーのファンではないが、3人の人柄が
伝わる暖かい番組内容とトークの面白さに引かれて聞い
ている。
 先日の番組では、故かまやつひろしさんのエピソードが
紹介された。
 かまやつさんは、誰と話すときでも相手をさん付けで呼
んでいた。
 後輩、年少者であってもさん付けである。
 呼び捨てやちゃん付け、君付けで呼ぶことは決して無か
ったそうだ。
 アルフィー坂崎幸之助さんも、さん付けで呼ばれてい
たそうだ。
 かまやつさんと坂崎さんはミュージシャンとしてのキャリ
アの長さがかなり違う。
 それでもさん付けだった。
 これには坂崎さんは恐縮し、同時に畏敬の念を持ったそ
うだ。
 上から目線の先輩口調が当たり前の芸能界では、とても
珍しい存在だったようだ。
 かまやつさんは、礼儀としての配慮のみならず、自分と相
手との距離を冷静に測り、ちゃん付けや呼び捨てにすること
による馴れ馴れしさを回避する思惑があったのでは?と坂
崎さんは推測していた。
 かまやつさんのような実績とキャリアがある先輩から「〇〇
さん」と呼ばれたら、それは逆に身が引き締まることだろう。
 "THE ALFEE 終わらない夢”は、こうした知られざるエピソ
ードを時々聞くことが出来る。