出演していた。(以下敬称略)
高見沢は日本で最も集客力のあるバンドのひと
つ、アルフィーのメイン・ソングライター、ギタリスト、
ヴォーカリストである。アルフィー・公式サイト (向かって右端が高見沢)
高見沢は、茶髪のロングヘアーで、白馬の王子
様風の容貌でも人気がある。
彼の見た目はデビュー当初から殆ど変わってい
ない。
それは、彼の髪にある。
いつまでも昔の通りのロングヘアなのだ。
もちろん完全自毛でカツラではなく、それは見れ
ばすぐにわかる。
だが、高見沢は1954年生まれである。
これくらいの年齢になると、髪は自由を求めて旅
立ちやすい。
そのため若い頃は長髪だったミュージシャンも、
徐々に髪を短くしていく。
だが、高見沢は今でも昔のままだ。
私は「あぁ、この人はヘアケアに余程気を使って
いるのだろうなぁ」と思っていた。
この番組の終わり頃、司会者が高見沢に、質問
をした。
「高見沢さんは、髪がとても綺麗ですが、何か気を
つけておられることはお有りですか?」
これは、もっともな質問である。
誰だってそう思っているに違いない。
あの年齢であの髪形は普通はありえないからだ。
これに対する高見沢の答えはこうだった。
「それはよく聞かれることなんですよ」
そりゃそうだろう。あの年齢なら女性でも髪の傷
みが大きくなる。
まして男性で、あの髪形である。
高見沢は続けた。
「髪は遺伝が大きいって言いますからね。これは母
に感謝しなければいけませんね」
遺伝?
「月に一回は美容院に行くのですが、その時にトリ
ートメントとかをしてもらうだけで、後は(家では)自分
では何もしていません」
何もしていない!
自分では何もしていない、というのはおそらく本当
のことなのだろう。
高見沢の性格なら、髪に何か特別なケアをしてい
れば、お勧めのシャンプー等を紹介したり、それな
りのアドバイスをすると思う。
それにしても、何もしていないとは、驚きである。
それであの状態の髪が維持できるのか。
やはり、これは高見沢の言う通り遺伝のたまもの
なのだろうか。
人気ミュージシャンとしては、これ以上はない嬉し
い遺伝である。
私は長年の謎が解けて、ちょっと嬉しくなった。