不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

甘い解釈は危険である。

 離色つまりブラフマチャリアには、ネット上にも解説が載
っている。
 元々ヒンドゥー教の中のヨガの教えのなかにある言葉で、
ヨーガスートラの八支則にある。
 修行における禁戒のひとつである。
 仏教では梵行と呼ばれている。
 仏教はヒンドゥー教からの借用が多いのだ。
 ネット上では主にヨガスクールの指導者が解説をしている。
 それらの解説はどれも同じ論調である。
 「ヨガ経典では、このように述べていますが現実に実行す
ることは事実上不可能なので、現実に合わせた対応で良し
とされる」といったトーンとなっている。
 甘い。
 甘すぎる。
 アイスクリームに蜂蜜をかけて砂糖でまぶしたほど甘い。
 ヨーガストラは文字通りの意味でそれを伝えているのだ。
 完全な禁欲を要求しているのだ。
 自分たちが出来ないからといって、その教えを甘く解釈し
てはならない。
 それは曲解である。
 では海外のサイトでは、どうか?
 海外のサイトでも同様である。
 ヨガの母国インドですら、この甘い解釈がなされている。
 厳しいとされるヨガの流派ですら同じである。
 あぁ、嘆かわしい。
 だが、これは仕方がないことなのかもしれない。
 出来ないことは出来ないのであろう。
 私は出来る人間サイドなので幾分上から目線で語ってし
まう傾向がある。
 これも要注意しないといけない。
 といって譲歩するつもりもない。
 完全なブラフマチャリアを達成せずにヨガを教えるたり学
ぶことは危険なことでしかない。
 それを知らないからヨガ行者やヨガをやっている人は短命
なのだ。