今週のお題「鬼」
節分にちなんでのはてなブログからのお題である。
この節分の鬼とは何なのだろうか?
元々は飛鳥時代より行われていた「追儺・ついな」と呼ばれる宮中行事に由来するとされる。
これは中国伝来の行事の一つで疫鬼という疫病をもたらす鬼を追い払う行事である。
これを仏教では「鬼は煩悩と呼ばれる人の欲望や悪い心に住み、それが災いとなる」として、広く寺院で催事として執り行われ世間に広まった。
節分の鬼は「災いを防ぐために、鬼が住む煩悩を追い払う」というのが日本仏教の説である。
なるほど。
病気の原因を鬼に求め、それを撃退する宮中行事として日本に入り、仏教による解釈により一般庶民に広まっていった。
現代では鬼=ウイルスと言えるかもしれない。
その鬼が住んでるのは人の煩悩であるとする仏教の説、これには深いものがある。
鬼ヶ島のようなエリアがあるわけではなく、煩悩つまり人の心にこそ鬼は住んでいる、この説はまた機会を改めて書いてみたいと思う。