頭が良くなりたいからである。
日本史上最高の頭脳の持ち主と讃えられる聖徳太子に
あやかりたいのだ。
賢いとされ祀られていると言えば菅原道真公である。
だが、私にとっては「賢い」と言えば「聖徳太子」なのであ
る。
遠くインドで発祥し大陸を渡って伝来した仏教に価値を見
出し、これを日本に定着させ広めることに力を注いだ。
聖徳太子による布教により仏教は急速に広まっていった。
頭が良くて実行力もある。
素晴らしい。
難点は、時代が古すぎて、その人物像があまり明確では
ないことだ。
データが少ないため「聖徳太子は空想像の存在である」と
いう説も唱えられている。
聖徳太子不在説である。
まぁ、それは無いな。
不在だとしたら、それに匹敵する賢者がいたということにな
る。
そうした人物は確認されていない。
大勢の人が寄り集まって聖徳太子像を作り上げたというこ
とも無いだろう。
普通の人間が知恵を出しあっても、天才は生み出せないか
らだ。
お堂の前のたくさんの赤い幟は、多くの聖徳太子讃仰者の
存在を示すものである。
当町内連合会の区域内で、そうした方が多いことは心強い。