不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

小さなお祭り。

 日曜日、久しぶりの快晴である。
 ここのところ一日中曇で朝から晴れるということがな
かった。
 雲が1つもない日は、いつ以来だろうか?
 私は自転車で家を出る。
 晴れた日の自転車は気持ちが良いなぁ。
 季節もちょうど良く暑くも寒くもない。
 目的地は当市の中心部である。
 近づくに連れ、街の雰囲気が変わってきた。
 駐車場が紅白の垂れ幕で囲ってある。
 あぁ、ここはこの土日がお祭りなのか。
 駐車場を参加者の溜まり場にしているようだ。
 真ん中にお神輿が置いてある。
 派手な装飾の手作り感いっぱいのお神輿である。
 ここは市の中心部であるが、歴史はとても浅い。
 市の中心部になったのは戦後以降である。
 それ以前は広い土地があるだけの未開な土地だった。
 人口も少なかった。
 その頃には地元のお祭りは無かった。
 お祭りをやるほど住民がいなかった。
 お祭りが始まったのは、戦後からしばらく経ってからで
ある。
 商業施設等が林立し、民家は少なく今でも住民数は少
ないが、それなりの数はいる。
 お祭りを行うことで地元のコミュニティの維持を目的とし
ているのであろう。
 小さな子どもたちが楽しそうに花火をしている。
 伝統はなく規模は小さいが、お祭りはお祭りである。
 楽しいムードが一体に溢れている。
 私はその光景を横目に目的地へ自転車をを進めた。