私はゆっくりと自転車を走らせる。
スイスイ走ってお祭りの町内を通り過ぎてしまわない
ように気をつける。
私は目的地を行き過ぎるというヘマをこれまでも何度
もしているのだ。
私はソロソロ走る。
少し行くと通りの真ん中に人が立っている。
お祭りの法被姿の男性二人が道の真中で談笑してい
る。
お祭りの法被の男性、これぞお祭りの目印である。
この町内の法被は薄い紺色である。
なかなか渋い感じである。
目的地は近いな。
法被の男性二人は、この先お祭り界エリアで、ここから
はクルマは通行止めであることを示す役目のようだ。
普通の時通りの真中に立っていれば、それは違反で
あり危険である。
だが、今日この地はお祭りである。
通りもお祭りの開催地となる。
私は自転車なので二人の横をゆっくりと通り抜けていく。
神社もこの近くだろう。
~続く~