不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

家庭人としての増山さん。

 今日も増山さんのインタビューの続きから

 聞き手「(家事は)どうされてたんですか?大変だったんじゃないでしょ
うか?」
 いいえ、やることは全部やりました。学校のことも絶対に休まな
い父母会とか運動会とか、そういうのを。やっぱり子供に寂しい
思いをさせたくないっていうのが一番だったんで。
やはり私はそういう日は傲慢ですけど休ませていただく「この日
は私はダメなんで」というふうにして続けていきました。
だから「お仕事してるからうちのことはいい加減でいい」じゃなくて。
 なんか根が真面目なんですね、なんかね。
 結婚と言う形をとったらば、やはり両立させたい。
 うちはほったらかして仕事をしたいって思うんだったら結婚はしな
かったと思うし、やはり適齢期が来たらやっぱりきちんと結婚をして、
ちゃんと人並みにやりたいっていう願望もあったんです。
 だから自然にテレビは無理ですよね、舞台も無理ですよね。
 だから声の仕事ということで良かったなぁと思って。
 いろんな方に手伝って頂いたけど、今みたいに預けるところがな
いとか、そういう思いはしたことが無いので。
いろいろ住み込みの人とかに来てもらったり、そういう方に手伝っ
て頂いたり、近所の方に手伝って頂いたりとか、方法を考えて。
 子供がちょっとでも寂しい思いをしないように、ちゃんと子育てもき
ちっとしたち質なんで。
 これをやっているからと言う理由にしたくなかった。
 それは私が好きで好きでやらせていただいているという感覚だっ
たんです。だからずっと無事にやってこれた。
「ご主人は家庭に入ってくれとかいうそういう要望は無かったです
か?」
 全然言いません。むしろやってたほうがいいっていう考え方
で。
 主人も忙しかったんで、私はお夕飯とか私が夜までかかっち
ゃう時なんかはやっぱりちゃんと作って。今でもそうですけど。
きちっと作って置いてきます。何か買って、とか、なんか取って、
と言うのは嫌なんで。子供のお弁当もずっと作りました(笑)
 もうバカボンのママ。(笑)
 でもやっぱり、そういう理由をつけてうちのことを疎かにするん
だったら結婚もしないし子供も産まないっていう事だったと思い
ます。
全部ちゃんとやりたいんです。(笑)
性格(笑)
「お子さんも理解してくださって?」
 もうすごく喜んでやってくれてました。
 だから小さい時は私のお話をテープに入れて手伝ってくださる
方に、これを寝る時に押してね、っていう。
 ちゃんとテープにお話を、今日のお話は何ねって入れていきまし
た。で聞かせて寝るまで聞かせといってって言ってやってました。
 私不在っていうことは無かったんです。声でもいたって(笑)
そんな感じですね。

 聞き書きここまで。
 増山さんの家庭人として母としての様子が語られている。
 実にキッチリした方である。
 聞き手が何度も感嘆の声を上げている。
 話に出てくるバカボンのママとは、増山さんの役の一つである。
 非常識なバカボンのパパとは対照的な極めて真面目なキャラ
クターである。
 バカボンのパパのような人がたくさんいる芸能界で活動しながらも、
バカボンのママのような私生活を過ごしてこられたということであろう。
 芸能界では珍しいことだと思う。