私は海外のラジオを聞いていた。
クラシックの番組である。
「次の曲は『スタン・ゲッツのための協奏曲』です」
「作曲は、リチャード・ロドニー・ベネットです」
ほぉ、スタン・ゲッツのための協奏曲か。
ゲッツは、ジャズ・ミュージシャンではあるが、その即興
演奏はクラシック音楽の影響が大きい、と読んだことが
ある。
曲が始まる。
う~ん、これは良いなぁ。
作曲は現代音楽の作曲家、リチャード・ロドニー・ベネッ
トだそうだ。
聞いたことあるような名前だな。
調べると現代英国音楽の大家で「サー」の称号を授与
されている。
当代屈指の作曲家と言うことになる。
映画音楽の作曲家としても大成功し、映画「オリエント
急行殺人事件」もベネットの作曲である。
このスタン・ゲッツのための協奏曲は、ゲッツの委嘱に
より作曲された。
だが、曲の完成前にゲッツは病没している。
ゲッツが演奏しそうな流麗なサックス・ソロが聞ける。
作品の中間部には、コードが指示され即興演奏が展
開される部分もある。
どうもこの曲は、それなりに有名な曲らしい。
あぁ、また良い曲に出会うことができた。